あなたは過少月経?過多月経?ひと目で分かる経血量の違い

2018.07.28

周期が安定している女性であれば生理は毎月必ずやってきますが、経血量はひとそれぞれです。

現在、日本産科婦人科学会では1回の生理における総経血量の平均を約20〜140mlと定義しています。

そして、20mlより少ない量の場合は「過少月経」、150mlより多い経血量は「過多月経」、300ml以上の場合は子宮系の疾患がある可能性が高いと判断しています。

しかし、自分の力で経血を出すタイミングをコントロールすることができないため、正確な経血量を計測するのは非常に難しいです。

ナプキンに吸収された経血がどのくらいの量なのか判断できませんし、ナプキンを取り替える回数を女性同士で教え合うこともほとんどないと思います。

したがって、自分自身が過多月経である自覚(あるいは過少月経)がない女性が多いのが現状です。

では実際にどのくらいの経血量の違いがあるのかを見ていきましょう。

 

参考記事:

生理の出血量が多い「過多月経」とは。気になる原因や対処法は?

もしかしたら過多月経かも?! 自分の経血量を知る方法

 

過多月経の自覚症状

まず自分自身が過多月経の疑いが場合は以下の自覚症状があります。

 

・生理用品を1〜2時間で交換しなければいけない

・貧血がひどい

・昼間でも夜用ナプキンが手放せない

・毎回の生理で寝具や洋服を汚してしまう

・経血漏れが心配で外出ができない

 

みなさんいかがでしょうか?

これらの症状に当てはまる個数が多ければ多いほど過多月経の疑いがあります。

 

自覚症状の判断もひとそれぞれです

しかし、かぶれや蒸れに敏感な方もナプキンを1〜2時間で取り替える場合があるかもしれまん。

実際に漏れることが少なくても、心配性の方は心配で外出を控えているかもしれません。

このように、自覚症状には明確な指標(数値などの)がなく、感じ方が人それぞれなので判断しづらいのが現状です。

 

実際の経血量を見てみよう

普段はナプキンやタンポンが経血を吸収してくれるので、具体的にどのくらいの量が出たのかは分かりません。

使用したナプキンやタンポンを絞るわけにもいかないですよね。

そこで実際にどのくらいの経血が1回の生理で出るのか、そして少なめの場合、ふつうの場合・多めの場合の違いを確認してみましょう。

 

1回の生理で出る総経血量の比較

まず、冒頭でも述べた日本産科婦人科学会が正常と定義する「1回の生理における総経血量の平均、約20〜140ml」がどのくらいなのか見ていきましょう。

用意したものは

・同じ種類のグラス2つ

・経血にみたてた色付き水

・計量カップ&計量スプーン

です。

色付き水がとてもリアルに見えますが、水に食紅を混ぜ、片栗粉で経血のようなとろみをつけたものなのでご安心ください。

では、結果はこのようになりました。

経血量

左は20ml、右が140mlです。

入れ物を変えて、大きさが把握しやすい歯みがき粉も並べてみました。

経血量

左は、カフェでコーヒーや紅茶を飲む時に添えるシロップ入れです。

飲み物にちょい足しする量 vs 飲み物そのものの量といったところでしょうか。

この2つには大きな差がありますが、どちらも正常の範囲内とされています。

正常といえども、この2つにはかなりの差があることが一目瞭然です。

 

1日に出る経血量の平均で比較してみる

上記では、日本産科婦人科学会で正常と定義されている経血量の平均がどのくらなのかが分かったところで、もう少し詳しくみていきましょう。

総経血量が、少なめ(20ml前後)・ふつう(100ml以内)・多め(140ml前後)の3パターンで、1日あたりの経血量を算出し、比較していきます。

比較には、前項で使用したシロップ入れを使用します。

 

1日の経血量はどれくらいなの?

そもそも経血量は初日から2日目・3日目とずっと毎日同じ量が出るわけではなく、日によって徐々に変化していきます。

一般的には2日目がもっとも多く、そこから徐々に減っていきます。

基礎体温計測推進研究会によると2日目までに総量の8割が体外に排出され、5日目になるとほぼゼロに近くなると言われていているので、今回はもっとも多い2日目を想定し、量の比較をしていきます。

 

経血量が少なめの場合

総経血量が平均値の20ml前後で少なめの場合は、もっとも出る2日目でも10ml前後であると考えられます。

こちらが10mlの量です。

経血量

シロップ入れの半分いくかいかないかくらいの量です。

カフェにいったら、もう少しシロップを入れて提供してくれますよね。

 

経血量がふつうの場合

総経血量が100mlいかないくらいを(20〜140mlの間)ふつうと設定した場合、もっとも出る2日目はだいたい30mlくらいになります。

30mlというと、大さじ2杯分です。

同じシロップ入れに30mlを入れてみると…

経血量

なんと、シロップ入れが溢れる寸前、かなりギリギリになりました。

 

経血量が多い場合

総経血量が140ml、あと少し増えると過多月経と判断される多めの場合、もっとも出る2日目はだいたい50mlくらいになります。

同じくシロップ入れにいれてみると…

経血量

完全に溢れました。

では、過多月経の重いケースを想定し、60mlを夜用ナプキンに含ませてみました。

すると…

経血量

経血量

すべて吸収することができませんでした。

 

経血量

裏を見ると、上も下もすべて吸収しきってしまったことが分かります。

夜用ナプキンの種類(40cmくらいの特大サイズもある)にもよりますが、これを見る限り過多月経の場合は、日中でも夜用ナプキンが必須かつ交換が必要になりそうです。

 

自分の経血量を知る方法とは?

さて、正常と判断される経血量の範囲内でもかなりの差があることが明らかになりました。

では自分自身の経血量が少ないのか、ふつうなのか、多いのかを知るにはどうすれば良いでしょうか?

冒頭でも述べた通り、正確な経血量を計測するのは非常に難しいと言われています。

しかし筆者はあるアイテムで自分の経血量を知ることに成功しました。

それは、「生理カップ」です。

生理カップのサイズ

生理カップは、体外に排出された経血を吸収するナプキンと異なり、膣内にカップを挿入して膣内で経血をキャッチする、新しいタイプの生理用品です。

慣れるまでは挿入や取り外しなどの取り扱いが少し難しいかもしれませんが、素材には医療用シリコーンを100%使用していて、繰り返し使えるのでお財布にも環境にもやさしいです。

経血量を把握することができるだけでなく、一番小さいサイズでも30mlの経血をカバーしてくれるので、1日の中でトイレに行く回数が減ります。

30mlというと、先ほども写真でお見せしましたが、経血量がふつうの方の2日目(もっとも量が増える)とほぼ同じです。

日本ではまだまだ馴染みがありませんが、アメリカやヨーロッパではすでに常識となっているほどにユーザーが多い生理用品です。

ぜひこの機会に生理カップデビューしてみませんか?

詳細については過去にご紹介しているので参考にしてみてください。

 

参考記事:

新しい生理用品「生理カップ」とは?メリットとデメリット

生理カップにはサイズがある。初めての生理カップのサイズの選び方とは?

生理カップを使用しはじめたころ直面する問題点とその解決法をご紹介!入れ方編

生理カップを使用しはじめたころに直面する問題点とその解決法をご紹介!取り出し方編

生理カップの選び方 間違いやすい4つのポイント

人生で生理にかかる費用って一体どのくらいなの? 生理用品別でシミュレーションしてみた

生理カップとは みんなが知らない生理カップの歴史

 

生理カップでの経血量の計り方

生理カップは、カップの内側に目盛りが付いています。

おおよそですが、カップを取り出したあとにその量を確認して随時メモしておくだけで、生理が終わったころには自分の総経血量が分かります。

詳しいやり方の例については以下の記事を参考にしてみてください。

参考記事:

もしかしたら過多月経かも?! 自分の経血量を知る方法

 

筆者はこれまで、自分の経血量について、日によって変化することは理解していましたが、特に関心を持ったことはありませんでした。

さらに、友人や母親などと経血量について情報共有したこともありませんでした。

しかし、生理カップを使い始めてから自分の目で経血量が確認できるようになり、何度か使っていくうちに生理の傾向と体調の関係についても知ることができるようになりました。

 

まとめ

普段ナプキンやタンポンを使用している方にとっては、経血が1日にどのくらい、1回の生理でどのくらい排出されているのかを把握するのは非常に難しいと思います。

今回はそれぞれの経血量がどのくらいのものなのかを、色付き水と入れ物を使用して確認した上で、自分の経血量を知ることのできる新しい生理用品「生理カップ」のご紹介をしました。

タンポンよりもやや太いカップを挿入するのに、最初は抵抗があるかもしれません。

そして取り扱いに慣れるまで何度か練習が必要です。

しかし実際に、「生理カップを使用し始めて自分が過多月経であることを知った!」というユーザーの声もあります。

自分の経血量を把握することは、体の調子をコントロールすることにもつながると思います。

経血は少なすぎても、多すぎてもよくありませんので、気になる方は早めに産婦人科を受診しましょう。

 

筆者が生理カップの扱いに慣れるまでの軌跡をまとめた記事も合わせてご覧ください。

参考記事:

生理カップ日記〜私がカップと仲良くなるまでの軌跡。使用前から1日目〜

生理カップ日記〜私がカップと仲良くなるまでの軌跡。2日目〜

生理カップ日記〜私がカップと仲良くなるまでの軌跡。3日目〜

生理カップを使い始めてよかったと思うこと。

 

 

インテグロ株式会社 アソシエイトディレクター・生理アドバイザー

1990年東京都生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻、博士前期課程修了(研究分野:体育史スポーツ人類学)。在学中、カンボジアにてスポーツ指導や小学校体育科教育の普及にも従事。

3歳から水泳を始め、高校3年時に全国高校総体400m個人メドレー第3位。約18年間の競技生活を経て引退後、競泳選手として生理と向き合ってきた経験と、途上国生活で満足する生理用品に出会えず苦労した経験から、生理について他者と情報共有することや、生理用品の重要性を感じました。そして生理カップとの出会いをきっかけに、女性がより快適で自由に過ごせるように、そして分野問わず国内外でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになりました。日本ではまだまだタブーとされている生理や女性の体についてもっとオープンに話せるような環境をつくっていきたいです。

・愛用の生理カップ:スーパージェニーのスモール(ブルー)

・愛用のサニタリーショーツ :ステインフリーのビキニ(ピンクドッツ)