生理カップを使用しはじめたころに直面する問題点とその解決法をご紹介!取り出し方編

2018.05.23

生理カップ(月経カップ)をいざ使い始めるとなると、さまざまな問題点に直面し、「これはどうするのだろう?」と思うことが多々あると思います。

ただ非常にプライベートなことですので、なかなか人には聞けないですよね。

「カップ挿入時」における様々な問題点や疑問点とそれらに対する解決策についてはすでにご紹介しました。

今回は後編として「カップ取り外し時」の様々な問題点や疑問点、それらに対する解決策をご提案していきます。

前編:

生理カップを使用しはじめたころ直面する問題点とその解決法をご紹介!入れ方編

 

カップ取り出しの際の問題点①:ステム(尻尾)がみつからない!

挿入したカップのステム(尻尾部分)がみつからない!

いざカップを取り出そうと思った時に、カップのステムが確認できないときほど焦ることはないですよね。

タンポンだとヒモが付いているので安心かつ、ヒモを引っ張ればすぐに取り外しができます。

では、カップが最初に装着した位置よりもいつの間にか奥のほうに入ってしまったカップを一体どのように取り出せばよいのでしょうか。

まず、カップが子宮に入り込んでしまうことは体の構造上絶対にないので安心してください。

カップは想像しているよりもすぐ近くにありますので、ステムがみつけられなくても決して焦らないでくださいね。

それでは、奥の方に入ってしまったカップの取り出し方をご紹介します。

まず、指先(中指がいいかな)を膣の入り口付近にスタンバイさせ、んっ!と排便するときのように何度か力んでみてください。

すると自然にカップが下の方に降りてきてステムが指先にタッチするようになると思います。

その後、ステムを軽く引っ張りながらカップ本体に指が届いたら、カップの下のほうを指でへこませて密閉を解除して、ゆっくりと取り出してください。

この方法でいまのところ百発百中で安全にカップを取り出すことができていますので、ぜひお試しください。

非常にまれではありますが、万一どうしても取り出せなくなった場合には、婦人科に行って取り出してもらってください。

 

カップ取り出しの際の問題点②:取り出すとき痛い

取り出すときに痛みを感じる人もいるようです。

その原因は、ステムだけを強く引っ張ってしまっている場合が多いようです。

正しい取り出し方のコツをご紹介します。

①の方法でステムの場所がわかったら、中指と親指でステムを掴んでみてください。

そのままステムを思いっきり引っ張らないでください。

ステムを強く引っ張ると、カップは密閉状態のため、何かが産まれてくるようなとても変な感じがして、人によっては痛みを生じることがあるので注意してください。

ステムはあくまでもカップを取り出すときのサポート役のため、取り出しのたびにステムだけを強く引っ張ることを続けているとステムが切れてしまう可能性もあります。

カップの正しい取り出し方は、親指と中指でステムを持ち軽く引っ張ったのちに、余っている人さし指をカップと膣壁の間に入れてカップの上部から真ん中あたりを、できればカップのリム(縁)あたりを押してへこまして、カップを少し小さくしてみてください。

ここで勢いよく折りたたむと、カップに溜まった経血が溢れ出るので注意が必要です。ゆっくりそっと小さくしてみてください。

そして3本の指を使い、息を吐きながら抜くと、痛みもなくスムーズに取り出すことができると思います。

指の構えイメージとしては「フレミング右(左)手の法則」です。

 

カップ取り出しの際の問題点③:経血はどこに捨てるの?

カップに溜まった経血はそのまま便器に捨てていいの?

はい。捨ててください。

お風呂だったら排水溝に捨ててください。

見た目はややグロテスクですが、足を少し開いて、その間から便器にすててしまってください。

捨て切ったあと、まだ気を抜かないでください。

経血はドロっとしているため切れが悪く、カップを便器の外に戻す際に太ももや、最悪の場合下着やパンツに垂れてしまうことがあります。

逆の手でトイレットペーパーを持ち、経血が垂れないように手を添えてあげるとよいかもしれません。

 

カップ取り出しの際の問題点④:外出先でどうやって洗うの?

外出先でカップを取った後、洗えない。そしてそのまま入れたくない・・・

カップを取り出し、中身を捨て、再度挿入するとき、誰もが同じことを思うと思います。

「これをそのまま再び挿入してよいのか?!」と。

家のトイレならばいつでもどこでも人の目を気にせずに水道で洗えますが、これが職場や外出先、学校だったらなかなか思うようにできませんよね。

健康な女性の身体の性質上、膣に細菌が入ってきても膣内に侵入するのを防ぎ、膣をきれいに保つ「自浄作用」があります。

ですので、カップをそのまま再挿入してもあまり問題はありません。(もちろんカップを洗浄するのがベストです)

ただ、なんとなく嫌ですよね。

そのような時は、低刺激性のウェットティッシュを持ち込んで拭くか、ない場合はトイレットペーパーで拭くことをおすすめします。

どうしても洗いたい場合は、耳をすまして化粧室内に誰もいないことを確認してサッとトイレから出て、誰かが入ってこないうちに素早く水道で流すしかないですね。苦笑

今のところ、生理カップはまだまだ日本では知らない人の方が多いので、万が一洗っているところを誰かに見られても、それが生理カップだとは分からないと思います。

 

ほかにもこんなアイデアが!

筆者の場合は、

トイレットペーパーで拭くことが多いですが、カップを外しに行く際にもうひとつ別のカップを持っていきます。

そして新しいカップに取り替えます!

カップを予備でいくつか持っていると、このように常にきれいなカップを使用できるので感染管理のためにもオススメですよ。

(ふたつ持っていれば十分です。)

特にエヴァカップは色のバリエーションが多いので、その日の気分に合わせて色を選ぶのも楽しいです。

お気に入りのカラーのカップは、憂鬱になりがちな生理中の気分をあげてくれます。

生理カップは価格だけをみるとナプキンなどに比べてはるかに高額ですが、何年も繰り返しずっと使えるので結果的に得です。

生理にかかる費用については以下を参考にしてみてくださいね。

参考記事:

人生で生理にかかる費用って一体どのくらいなの? 生理用品別でシミュレーションしてみた

 

カップ取り出しの際の問題点⑤:挿入後に下着に血がつく

カップを取り外し、再挿入したあとにそのままパンツを履くとパンツが汚れることがありますよね。

その原因のひとつは、挿入したカップ自体が濡れていると、それが垂れてきて下着についてしまうようです。

これは、挿入後に指でカップをなぞるようにして拭き取ることで予防できます。

もうひとつの原因は、膣周辺が経血で汚れていることです。

そのため、パンツを履く前にしっかり拭いてきれいにしましょう。

裏技は、ウォシュレットがついているトイレに限りますが、再挿入後にビデ機能で膣口周辺を洗浄することです。

前編ではカップ挿入前にも洗浄することをご紹介しましたが、挿入前後で2回洗浄すれば膣まわりはピカピカすっきり!

せっかくカップをつけているのに、汚れ防止のためにナプキンをつけてしまったら意味がないですよね。

気になる方は、ナプキンではなく薄いおりものシートを使用してもよいと思います。

 

 

まとめ

生理カップを使用しはじめたころに直面する問題点とその解決法を、取り外し時にポイントを絞ってご紹介してきました。

「ここでうまくいかないのは私だけじゃなかったんだ!」と思っていただけましたでしょうか?

今回ご紹介した解決策は筆者オリジナルのアイデアがいくつか盛り込まれています。

あくまでも“参考程度”として読んでいただき、ぜひご自分のベストな方法を研究してみてください。

ただ、筆者はこの方法で数々の問題点を解決してきました。

膣の中は常に強酸性に保たれており細菌の増殖を抑えるという、膣の自浄作用にはおどろきですよね。

我々が思っている以上に人間の身体の仕組みは複雑で、かつ頑丈であることを改めて学びました。

生理カップを使い始めて間もない方はうまくいかなくて、おろおろする場面もあるかと思います。

しかし、生理カップヘビーユーザーになった今ではすべて笑い話になりました。

生理カップへの取り組みは、自分の体を知るいいチャンスでもあるので、ぜひ1回であきらめずに、ゆったりとした気持ちで試行錯誤してみてくださいね。

 

生理カップを使用しはじめたころ直面する問題点とその解決法をご紹介!挿入時編」もぜひご覧ください。

 

インテグロ株式会社 アソシエイトディレクター・生理アドバイザー

1990年東京都生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻、博士前期課程修了(研究分野:体育史スポーツ人類学)。在学中、カンボジアにてスポーツ指導や小学校体育科教育の普及にも従事。

3歳から水泳を始め、高校3年時に全国高校総体400m個人メドレー第3位。約18年間の競技生活を経て引退後、競泳選手として生理と向き合ってきた経験と、途上国生活で満足する生理用品に出会えず苦労した経験から、生理について他者と情報共有することや、生理用品の重要性を感じました。そして生理カップとの出会いをきっかけに、女性がより快適で自由に過ごせるように、そして分野問わず国内外でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになりました。日本ではまだまだタブーとされている生理や女性の体についてもっとオープンに話せるような環境をつくっていきたいです。

・愛用の生理カップ:スーパージェニーのスモール(ブルー)

・愛用のサニタリーショーツ :ステインフリーのビキニ(ピンクドッツ)