青年海外協力隊の女性隊員に超おすすめの便利な生理用品

2019.03.18

青年海外協力隊は「開発途上国」といわれる国に派遣されるため、生活環境が日本とは全く異なります。

協力隊として派遣国で暮らしながら活動する期間は2年間。

派遣を控えている女性隊員たちにとって、赴任先の生活で気になることは化粧品や薬、洋服や下着、美容院などいろいろありますが、特に気になることのひとつが生理用品ではないでしょうか。

国が変われは生理事情も変わるため、日本にいるときと同じように過ごすのは難しいかもしれません。

そのため、生理の対処法に関して困っていたり、ストレスを抱えたりすることも多いようです。

今回は、モンゴルで活動中の女性隊員の大町さんにインタビューをおこない、赴任先での生理の困りごとと派遣前に準備しておくと便利な生理用品についてお話を伺ったので、ご紹介します。

 

途上国の生理事情① 生理用品の質がいまいち

日本製のナプキンであれば、パッケージや形(羽の有無)、値段の違いなどはあるものの、だいたいどれも手軽に買えて、問題なく使用できますよね。

しかし、知らない土地で生理用品を買うとなると、開けてみるまでどんなものなのかわかりません。

サイズが大きかったり小さかったり、素材が肌に合わなかったり、香りがついていたり…種類もさまざまです。

特に経血量が多い人や、肌が弱い人にとっては、ナプキンの質の違いが非常にストレスに感じると思います。

日本製のものを使いたいところですが持っていくにも2年分は難しいため、ナプキンは現地調達する隊員がほとんどです。

 

途上国の生理事情②  生理用品の値段が高い

食品や衣類などの物価が安い地域でも、生理用品の値段は日本よりも高いということは珍しくありません。

国産のナプキンが製造されていない場合は、輸入にたよるしかないからです。

映画「パッドマン」の舞台にもなったインドでは、外国製のナプキンの値段でディナーに2回行くことができるほど高価なもので、ごく一部の女性しか使用できません。

国が変われば生理用品も高級品になります。

食費や日用品よりも生理用品の出費が多いのは大変ですよね。

関連記事:愛する妻のために生理用ナプキンを開発した実話、インド映画『パッドマン』から生理の不理解が招く問題を考えよう

 

途上国の生理事情③ トイレ環境がよくない

途上国では、日本のようにトイレが洋式で個室で、トイレットペーパーやゴミ箱が備えられているとはかぎりません。

日本では公園や駅のトイレでさえもきちんと整備がされていますが、それは非常に珍しいことです。

特に青年海外協力隊が派遣される国はトイレが整備されていないことが多いです。

筆者が以前住んでいた東南アジアでは、トイレットペーパーがついているトイレはホテルやレストランくらいでした。

中国の田舎の方では扉と壁のないトイレを使ったこともあります。

隣の人や並んでいる人と顔を合わせながら用を足さなければいけない光景にびっくりしましたが、その地域の人たちにとってはそれが当たり前。

モンゴルでは、長距離を車で移動するとき、道中にトイレがないため、なんと草原で穴を掘って用を足さなければならないこともあるそうです。

もし生理中だったら??と考えるととても不安ですが、ゆっくり腰かけて生理用品を交換することができない場合もあると思っていた方がよさそうです。

 

女性隊員がおすすめする生理用品

今回はモンゴルで活動中の女性隊員の大町さんに、モンゴルでの生理事情と、協力隊に超おすすめという生理用品についてお話を伺いました。

大町さんは日本でシステムエンジニアをされていて、PCインストラクターとして青年海外協力隊に参加されました。

モンゴルでの主な活動内容は、職業訓練校でE-learningを作成することだそうです。

 

愛用している生理用品

現在、私が使用している生理用品は以下の3つです。

・生理カップ「スーパージェニー(スモール)」

・生理カップ「エヴァカップ(ラージ)」

・サニタリーショーツ「エヴァウェア

実は、スーパージェニーとエヴァカップを使用する前に、別のメーカーのカップを使っていました。

初めてスーパージェニーとエヴァカップを触ってみたときは、以前使用していたカップよりも大きく、思ったよりも弾力があったので驚きましたが、これだけしっかりしていれば経血が漏れることはないだろうという、不思議な信頼感があったんです。

使ってみると、どちらのカップも難なく挿入できましたし、総合的に満足度が非常に高かったです。

そして何クールか使っていくいちに、カップが自分の“良きパートナー”という感情が湧いてきました(笑)。

海外で役立つ生理カップ

使ってみてよかったと思うメリット

具体的に使ってみてよかったと思った点はこんな感じです。

・以前使用していた他社製のカップよりも漏れなくて快適

・カップが膣内できちんと開いたのが分かる

・取り出しのときもステムがどこにあるかすぐに分かる

・カップとエヴァウェアの併用によってナプキンがいらないので楽チン

・生理中ということを忘れる

・生理痛が軽減されて、これまで必需品だった鎮痛薬を飲まなくても平気になった

・生理期間が短くなった気がする

 

生理期間中の生理用品の使い分け

生理中は少しでもストレスを取り除くことを意識し、2種類の生理カップエヴァウェアを場面によって使い分けています。

経血量が多い日と、長時間トイレに行けない日(主に学校へ行くとき)はエヴァカップのラージを使用し、経血量が少ない日や休みの日などはスーパージェニーのスモールを使用しています。

常にラージを使っても問題はありませんが、今のところスモールの方が取り出しやすいと感じているため、このような使い分けで落ち着いています。

サニタリーショーツのエヴァウェアは、生理期間中は生理カップのバックアップとして毎日履いています。

カップとショーツを併用すると、学校にいる間は交換しなくても平気なのでストレスがかなり減りました。

この合わせ技は神だと思います(笑)!

 

途上国で生理カップを使用するメリットとデメリット

「ゴミを出してはいけない地域がある」ということを青年海外協力隊の研修時に聞いたことがあります。

そういう地域に派遣された場合には、エコでムダなごみが出ない生理カップが大いに活躍すると思いました。

一方で、カップは水で洗浄する必要があるため、水が貴重な地域では使うことが難しいのではないかな…と感じます。

アフリカの一部地域では生活用水が雨水のため、そこに赴任した隊員は雨水を沸騰させて飲んでいるそうです。

「乾季のため雨水が切れそう。お風呂やトイレの水が危うい…」とつぶやいている隊員がいたので、水が貴重な地域ではカップが逆に不便になるのではないかなと、カップを使いながら感じました。

 

派遣を控えている後輩隊員たちに伝えたいメッセージ

派遣前に、日本で語学などを学ぶ訓練がありますが、実は訓練所の浴場にはシャワー室がありません。

そのため、生理中でも共用の大浴場を使うことになります。訓練期間は70日間あるため、必ず生理がきますよね。

タンポンが使える人はタンポンを使って入浴しますが、そうでない人はショーツを履いてシャワーを浴びることも…。

そして、いざ派遣国に赴任したら活動環境や活動内容、人間関係などでさまざまなストレスや困りごとが次から次へと発生し、想像以上にストレスを感じます。

生理に限ったことではありませんが、事前に解決できるストレスや困りごとは日本にいるうちに解決しておくことを強くおすすめします。

私はそのうちのひとつが生理ケアだと思います。赴任先で快適に楽しく過ごすためにも、訓練所に入る前にぜひカップを使ってみてください!

 

まとめ

今回は、青年海外協力隊の赴任先での生理の困りごとと派遣前に準備しておくと便利な生理用品についてご紹介しました。

生理カップやサニタリーショーツが、高い志を持つ女性隊員にとって、赴任先で思い切り活動できるためのサポーターになれることは大変うれしいです。

カップは青年海外協力隊の任務を終えて帰国してからも将来的に長く使えるものなので、派遣が決まった機会に購入し、使い慣れておくことをおすすめします。

また、国によってトイレ環境や生理用品は違うと思いますので、もし先輩隊員とコンタクトが取れる場合は直接聞いてみるのが良いかもしれませんね。

 

関連記事:

新しい生理用品「生理カップ」とは?メリットとデメリット

外出先の公共トイレで生理カップはどうやって交換するの?

生理中に温泉は入っていいの?温泉旅行に生理がかさなってしまった時の対処法

もう生理で漏れない!最強の吸収型サニタリーショーツとは

漏れ、汚れはもう怖くない!本当におすすめのサニタリーショーツの使い方

インテグロ株式会社  生理ケア&生理カップアドバイザー

1990年東京生まれ。筑波大学体育専門学群 卒業、中高保健体育教員免許取得。筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 博士前期課程 修了。

小さいときから身体を動かすことが好き。3歳から水泳を始め、約18年間競泳選手として活躍。大学院在学中は、スポーツを通じた国際協力としてNGOにてカンボジアの小学校の体育科教育の普及に携わる。また、日本では小学生から大人までの幅広い年齢層に水泳の指導を行う。

2017年生理カップと出会い、生理中の過ごし方や生理に対する捉え方が大きく変わり、生理カップを通じて女性がより快適で自由に過ごせるように、社会や家庭でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになる。世界中の数十種類もの生理カップを試してきた経験から、生理カップの選び方や使い方、経血量やライフスタイルに合わせた生理ケアについて、アドバイスを行ったり、ワークショップを開催したりしている。

現在、女性の体や性教育、妊娠・出産・子育てについてより専門的な知識を身につけるため、一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会(代表理事:丸の内の森レディースクリニック 院長 宋美玄先生)主催「これだけは知っておきたい」講座を受講中。