つらい生理痛の痛みを和らげるには?薬の活用と副作用

2018.07.09

生理で何がつらいかというと、真っ先に「生理痛!」と答える女性は多いと思います。

生理痛のメカニズムや、生理痛があまりにもひどい場合の対処法については過去の記事でご紹介しました。

みなさんは生理中にお腹が痛い時、どうしていますか?

・ひたすら我慢する。

・薬を飲む。

・なにもすることができない。

など、さまざまだと思います。

そこで今回は「生理痛と服薬」に注目して、生理痛緩和に役立ちそうな情報をご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

 

即効性を求めるなら鎮痛剤

 

生理痛の鎮痛薬

生理が始まって生理痛が出てくるとつらくて仕事や勉強に集中するのも一苦労ですよね。

なるべく動かないで安静にしていたいという気持ちも強く、生理期間はいつも通り思うように活動できない女性も多いと思います。

長期的かつ継続的におこなう対処法としては、適度な運動や食生活の改善など生活習慣の見直しが挙げられますが、忙しい現代人にはなかなかすぐに実行・継続するのは難しいですよね。

そこで、一時的にでもすぐに痛みを緩和させる方法として鎮痛剤の服薬があります。

鎮痛剤はCMでおなじみの「○キソニン」「○ファリン」「○ヴ」など、薬局で市販されていて手軽に購入できます。

値段も20錠で600円前後ですので、手に入れやすいと思います。

効能を見てみると生理痛の他にも、頭痛・発熱・歯痛・関節痛・肩こり・腰痛などの痛み全般を抑えたり、発熱時の解熱にも効果を発揮すると記載されています。

生理以外でも使用する場面が多くありそうなので、いつもポーチに忍ばせておくと万一の時に役に立ちそうですね。

どうしてもすぐに生理痛を和らげたいという場面では鎮痛剤の服薬が効果的でしょう。

 

効き目が強い=副作用も強い可能性がある

鎮痛剤は即効性もあり生理痛に悩む女性の味方である一方で、注意が必要なことは「効き目が強い薬ほど副作用も強い可能性がある」ということです。

鎮痛剤を使用する際には、購入する前に効能や成分、副作用や注意点などを確認して無理な服用はやめましょう。

アレルギー等がある場合は他の薬との併用には十分な注意が必要ですし、強い薬を長期的に服用するのもよくありません。

薬剤師に相談したうえで、服用することが最善だと思います。

鎮痛剤の主な成分と特徴については、下記を参考にしてみてくださいね。

 


①イブプロフェン

→痛みの原因であるプロスタグランジンの生成を抑える。

②無水カフェイン

→血管の拡張を抑えて、イブプロフェンの鎮痛効果を助ける。

③アセトアミノフェン

→もっとも鎮痛効果が高く、安全性も高いため15歳未満も服用できる。

④アリルイソプロピルアセチル尿素

→イブプロフェンの鎮痛作用を高める。

 

月経困難症の場合に効果的なのが「ピル」

生理痛があまりにもひどすぎて、生理が始まると日常生活に支障をきたす場合や、市販の鎮痛剤が効かない、または服薬する量が増えている場合、子宮系の疾患がある場合は月経困難症の可能性があります。

月経困難症については過去の記事で取り上げたのでぜひご参照ください。

 

参考記事:

ひどい生理痛はなぜ起こるのか?

生理痛がひどい!それってもしかしたら月経困難症かも。

ひどい生理痛をどうにかしたい!病院に行くとどのような検査を受けるのか

 

月経困難症(子宮や卵巣などに疾患がなく、通常の生理痛の場合)の場合には「ピル」の服薬が効果的といえます。

ピルは排卵を一時的に止めて、生理痛の緩和を図る薬です。

排卵を止めることで経血量も減るため、過多月経の方にも非常に効果を発揮します。

現在では避妊薬として幅広く認知されていますが、本来はこのような治療の際に処方される薬なのです。

ピルを服用することで、生理中に寝込んでしまう人が普通に生活ができるほど改善されることがほとんどですが、専門医の指導の下、用法・容量を守らなければいけません。

絶対にご自身の勝手な判断で服薬するのはやめましょう。

 

薬のイメージ

今回は生理痛と服薬について取り上げましたが、みなさん薬にどんなイメージを持っていますか?

効果を発揮する一方で、ネガティブなイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?

筆者自身もかつては根拠もなしに薬に頼りたくないという気持ちがあり鎮痛薬の服用は避けていました。

・眠くならないかな?

・身体に耐性ができて薬が効かなくなったらどうしよう

・副作用がありそうで不安

など、ぎりぎりまで生理痛を我慢していることが多かったのですが、生理痛を我慢するのはかえって痛みが強くなることもあります。

生理痛緩和には生活習慣を見直して身体に優しい生活を送ることが重要です。

それに加えて鎮痛薬やピルなどもうまく組み合わせ、生活に取り入れることで生理の憂鬱さがかなり減るのではないでしょうか。

 

漢方という選択肢もある

生理痛の緩和には前述した「鎮痛薬」や「ピル」のほかに、「漢方」という選択肢もあります。

漢方は日本で古くから生理・妊娠・出産・更年期などの症状で漢方が用いられてきました。

そのため、現在でも女性向けの漢方薬がドラッグストアなどで簡単に手に入れることができます。

より効果を発揮したい場合は薬局や病院で症状を伝え、処方してもらうと良いと思います。

生理痛や月経困難症の緩和に用いられる代表的な漢方は以下の通りです。ぜひ参考にしてみてください。

 


・桃核承気湯:のぼせや便秘がある方の月経困難症・生理痛に

・当帰芍薬散;冷え性や貧血がある方の生理痛・月経異常に

・加味逍遥散:のぼせや精神不安、倦怠感がある場合の生理不順・月経困難症に

・桂皮茯苓丸:冷えや肩こり、下腹部の張りがある場合の生理不順・月経異常に

 

まとめ

今回は「生理痛と服薬」に注目し、生理痛を和らげる方法を考えてきました。

生理痛に限らず、生きているとさまざまな場面で「薬」にお世話になることがありますよね。

薬には、飲んだら元気になるといった良いイメージもあれば、副作用があらわれるといった悪いイメージもあると思います。

今回は、効き目が強い薬は副作用も強い可能性があることをお伝えしました。

自分で勝手に間違った認識をしていることもあるため、薬局や病院で症状を伝え、自分に合う種類、量を処方してもらいましょう。

 

「生理痛は痛くて当たり前!」というものではありません。

確かに生理によって強い痛みが生じる場合もありますが、日常生活に支障をきたすほどの生理痛は、子宮内膜症などの疾患の可能性もあります。

気になる場合には早めに専門医に相談しましょう。

 

 

最後に・・・

最近日本でもユーザーが増えてきている「生理カップ」の使用によって生理痛が軽減した!という声をよく聞きます。

医学的なエビデンスがあるわけではないので、おそらく生理カップを使うことで生理によるストレスが減少することで精神的に楽になり、その結果、生理痛がやわらぐことにつながっているのではないかと予想しています。

生活習慣の改善とともに、鎮痛剤やピルを上手に活用したり、生理用品を変えてみたりして、生理期間を少しでも快適に過ごせるようになるといいですね。

 

参考:

日本OTC医薬品協会ホームページ

 

インテグロ株式会社 アソシエイトディレクター・生理アドバイザー

1990年東京都生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻、博士前期課程修了(研究分野:体育史スポーツ人類学)。在学中、カンボジアにてスポーツ指導や小学校体育科教育の普及にも従事。

3歳から水泳を始め、高校3年時に全国高校総体400m個人メドレー第3位。約18年間の競技生活を経て引退後、競泳選手として生理と向き合ってきた経験と、途上国生活で満足する生理用品に出会えず苦労した経験から、生理について他者と情報共有することや、生理用品の重要性を感じました。そして生理カップとの出会いをきっかけに、女性がより快適で自由に過ごせるように、そして分野問わず国内外でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになりました。日本ではまだまだタブーとされている生理や女性の体についてもっとオープンに話せるような環境をつくっていきたいです。

・愛用の生理カップ:スーパージェニーのスモール(ブルー)

・愛用のサニタリーショーツ :ステインフリーのビキニ(ピンクドッツ)