紙ナプキンやタンポンより古い生理用品とは?

2018.07.15

みなさん、生理カップ(月経カップ)を知っていますか?

鈴のような形のシリコーン製のカップをタンポンのように膣内に挿入し、経血を吸収するのではなくカップに溜めて使用し、何年も繰り返し使用することができます。

生理カップは、ナプキンやタンポンと比べると、欧米でもまだ比較的新しい生理用品だとされています。

しかし、実はそうでもないのです!

今回は知られざる生理カップの歴史をご紹介したいと思います。

 

生理カップの歴史

生理カップは、欧米でもまだ比較的新しい生理用品だとされていますが、実はそうではありません。

現在の生理カップのような最初のカップは、1937年にアメリカのレオナ・カルマーズ(Leona W. Chalmers)という女性により発明されました。

月経カップの歴史

引用:museum of menstruation mum.org

月経カップの歴史

引用:museum of menstruation mum.org

月経カップの歴史

引用:museum of menstruation mum.org

 

ラテックス(ゴム)製のこのカップは特許も取得したのですが、第二次世界大戦中にラテックス(ゴム)不足が発生し、生産中止となりました。

戦後1950年代初期、カルマーズはかたいラテックス(ゴム)をやわらかくするなど改良を加えましたが、ちょうどそのころ、現在の紙ナプキンの原形となる使い捨ての生理用品が登場したため、多くの女性は経血を洗って繰り返し使用するカップよりも手軽に使える使い捨ての生理用品を好むようになりました。

 

1930年代に誕生した生理カップブランドTass-etteは、1950年代後半にTassette Inc.として再スタートしました。

しかし、ラテックス(ゴム)製のカップがかたくて非常に使いにくかったことに加え、そのころの多くの女性は膣内にカップを挿入することや洗って繰り返し使うことに対して抵抗があったため、あまり普及せずに消えてしまったそうです。

その後、1980年代後半にKeeperという生理カップが登場しました。

このカップはラテックス(ゴム)製で現在も市場に残っています。

しかし、ラテックス(ゴム)は乾燥すると亀裂が入り耐久性がないこと、またラテックスアレルギーの女性は使用できないという問題がありました。

実際の写真がこちらですが、いかにもかたくてゴツゴツしていそうですね。

月経カップの歴史

引用:museum of menstruation mum.org

その後、21世紀初めに新しい素材の医療用シリコーンが生まれ、生理カップに導入されるようになり多くのカップブランドが誕生しました。

シリコーン製の生理カップは耐久性と安全性、また素材のやわらかさから、多くの女性に受け入れられ欧米を中心に広がり、現在では世界中の女性に使用されるようになったのです。

 

生理カップ「エヴァカップ」と「スーパージェニー」の誕生

生理カップ「エヴァカップ」は2014年に米国カリフォルニアで誕生し、その約1年後の2015年に「スーパージェニー」が誕生しました。

市場に存在する生理カップのなかでも比較的新しいエヴァカップとスーパージェニーは、従来のさまざまな生理カップを使用したユーザーからのニーズに応え、人種や年齢などに関わらず多くの女性が使いやすい形、サイズ、容量、リム(縁)やカップ本体の厚みやわらかさのバランス、ステムの形状などに徹底的にこだわり開発されました。

いずれも、医療チューブや哺乳瓶の乳首、コンタクトレンズ、心臓弁などに使用されるものと同じ、『医療用シリコーン100%』で作られており、厳しい品質管理のもと米国カリフォルニアで開発・製造されています。

月経カップ月経カップ

まとめ

全く新しいと思われている生理カップですが、なんと80年も前に生理カップの原型を発明した女性がいたなんでおどろきですよね!

レオナ・カルマーズさんの名前を知ってしまったあなたは、もうかなりの“生理カップ通”ですね。

今のように生理カップが多くの女性に受け入られ広く普及した大きな要因が、女性が使いやすいやわらかいゴムやシリコーンの素材を作るための技術の進化であったことも興味深いです。

次回はシリコーンなど生理カップに使用されている素材についてご紹介したいと思います。

関連記事:「生理カップの素材は本当に安全なの?

 

 参考:museum of menstruation  mum.org(Harry Finleyより画像掲載の許可をいただきました)