生理中にセックスはしてもいいの?知っておきたい3つのリスクとは

2018.11.09

毎月訪れる「生理」は、女性にとって避けられないもの。

人によって生理痛やだるさで仕事や勉強が手につかなくなってしまいます。

楽しみにしていた彼氏とのデートの日が生理と重なってしまうことは、女性なら誰でも一度は経験があるでしょう。

お出かけやお泊まりの予定があったとすれば、「もしかしたらそういう雰囲気になるかも…」「彼氏ががっかりするだろうな…」「生理中にセックスをしても大丈夫なのかな…?」という不安もよぎります。

今回は一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会が主催する「これだけは知っておきたい」講座に参加し、産婦人科医の宋美玄先生の講義「性」(性機能、LGBT,性暴力など)で学んできたことを元に、「生理中のセックスにおけるリスク」についてご紹介します。

生理中のセックスおけるリスク①:生理中はウイルス感染しやすい

生理中の女性の身体は、非常にデリケートな状態になっています。

特に子宮口が開きやすい時期なので、セックスをすることによって子宮がウイルスに感染しやすい状況になります。

引用:https://integro.jp/study/womans-body-structure

私たちがよく口にする「生理の血(経血)」といのは「剥がれ落ちた子宮内膜」のことを指します。

子宮内膜は子宮の内側にある層で、生理周期に合わせて徐々に厚くなっていきますが、妊娠が成立しないと新しい子宮内膜を作るため、使わなかったものは一旦すべて剥がし落とします。

それが生理です。

したがって、子宮内膜が剥がれ落ちる生理中は膣周辺が敏感かつ傷つきやすい状態になっているため、普段よりもウイルスに感染しやすいのです。

ごく稀ですが、男性にとっては血液を介して感染するB型肝炎、C型肝炎、HIVなどのリスクが高まります。

お互いのためにも、生理中のセックスはあまりおすすめではないそうです。

 

生理中のセックスにおけるリスク②:生理中でも妊娠が成立する可能性がある

「生理中は避妊しなくても大丈夫!」というのは嘘です。

一般的には、生理と生理の間(28日周期だと14日目)に排卵が起こることが多いです。

引用:https://integro.jp/study/womans-hormone-works

排卵日前後が妊娠しやすい「危険日」というのはよく知られていると思います。

一方、排卵から時期が離れている生理中は「安全日」と認識されていますが、安全日というのは「妊娠する可能性が低い日」であって、決して「妊娠しない日」ではありません。

したがって、生理中に避妊をしないセックスをすれば、妊娠する可能性もあります。

決してゼロではありません。

なぜなら、なんらかの要因で生理周期が乱れれば排卵の時期も前後するからです。

周期が短い人は次の排卵が早く来ますし、周期が安定していない人はいつ排卵したのかがわかりません。

排卵と生理期間がかぶるケースもあるそうです。

精子の寿命は長く、5日前後子宮内や卵管内に生き残ることができます。

もし生理の終わりかけに避妊なしのセックスをして、いつもより早く排卵がくれば妊娠が成立することもあるのです。

そもそも「正確な排卵日」を予想すること自体が非常に難しいので、「生理中なら避妊しなくても大丈夫!」と考えるのはやめましょう。

 

生理中のセックスにおけるリスク③:子宮内膜症になるリスクが高まる

子宮内膜症とは、本来であれば子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、卵巣や腹腔内などの別の場所にできてしまう病気です。

生理中は子宮内膜を外に排出する期間ですが、同時に卵管から経血が逆流するという現象も起きているのはご存知ですか?

セックスのピストン運動によってうまく経血が排出できないと逆流する経血が増え、その分、子宮内膜症のリスクが高まると考えられています。

また、女性はオーガズムに達するときにオキシトシンというホルモンが分泌されます。

このオキシトシンは筋肉の収縮、つまり子宮を収縮させる働きがあるので、逆流がより促されることが想像できますね。

病気のリスクが高まるのならば、やはり生理中のセックスは控えたほうが良さそうです。

 

一緒にいてスキンシップできるだけでいい

男性のなかには、「生理中セックスなしでも問題ない。大好きな彼女なら一緒にいたい。」「イチャイチャしてスキンシップできるだけでうれしい。」「生理痛がつらいなら側にいていたわってあげたい。」という人もたくさんいます。
そう思ってくれる男性は、本当に心からパートナーを愛しているのでしょう。

そのようなやさしいパートナーとのお泊まりやお家デートでイチャイチャしたいときに、ちょっと心配なのは、ナプキンやタンポン、生理用ショーツの存在ですよね。

ナプキンの蒸れやにおいが気になったり、おばさんぽい生理用ショーツは見られたくないし・・・

実は、そんなときにおすすめの新しい生理用品の選択肢があるのをご存知でしょうか?

最近日本でも徐々にユーザーが増えている「生理カップ(月経カップ)」です。

月経カップ

生理カップは、ナプキンやタンポンなどの吸収型・使い捨てタイプの生理用品とは異なり、鈴型の医療用シリコーン製のカップを膣内に蓋をするように挿入して、カップ内に経血を溜めるタイプの新しい生理用品です。

洗って繰り返し使えるのでゴミが出ず、生理用品を捨てる場所に困ることはありません。

経血量にもよりますが最大で12時間の連続使用が可能なため、トイレに行って交換する回数も格段に減ります。

膣内に挿入して使用するためナプキンと比べると下着の中が蒸れにくく、不快感も少ないのでイライラも減るかもしれません。

さらに、生理カップならいつもの下着で過ごせるので、彼氏に堂々と見せられるのも嬉しいポイントですよね!

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生理カップにはサイズがある。初めての生理カップのサイズの選び方とは?

おすすめの生理カップは?形、サイズ、使いやすさを比較してみた。

さいごに

今回は「生理中のセックス」に注目し、その問題点や注意すべき点についてご紹介しました。

「生理中は妊娠をしないから避妊をしなくても良い」というのは間違いです。

避妊の有無以前に生理中にセックスをすること自体、病気や感染のリスクが高まるのであまりおすすめできないこともわかりました。

しかし、宋美玄先生も、「おすすめはしないけど、医学的に絶対にダメ!とも言い切れない」とおっしゃっていましたので、あとは個人の責任で判断するしかなさそうです。

くれぐれもその場の雰囲気やノリに流されないようにしてくださいね。

インテグロ株式会社 アソシエイトディレクター・生理アドバイザー

1990年東京都生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻、博士前期課程修了(研究分野:体育史スポーツ人類学)。在学中、カンボジアにてスポーツ指導や小学校体育科教育の普及にも従事。

3歳から水泳を始め、高校3年時に全国高校総体400m個人メドレー第3位。約18年間の競技生活を経て引退後、競泳選手として生理と向き合ってきた経験と、途上国生活で満足する生理用品に出会えず苦労した経験から、生理について他者と情報共有することや、生理用品の重要性を感じました。そして生理カップとの出会いをきっかけに、女性がより快適で自由に過ごせるように、そして分野問わず国内外でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになりました。日本ではまだまだタブーとされている生理や女性の体についてもっとオープンに話せるような環境をつくっていきたいです。

・愛用の生理カップ:スーパージェニーのスモール(ブルー)

・愛用のサニタリーショーツ :ステインフリーのビキニ(ピンクドッツ)