生理を早く終わらせる方法とは?布ナプキンや月経血コントロールはどうなの?

2018.12.02

私たちに毎月やってくる憂鬱な生理。

生理に伴う症状には個人差がありますが、お腹が痛かったり、身体がだるかったり、貧血気味になったり…なにかと大変で気分が落ちることが多いですよね。

早く終わればいいのにー!と誰もが思いますよね。

しかし、生理を早く終わらせる方法なんて実際あるのでしょうか?

毎月憂鬱な生理に悩む女性

 

生理期間について

そもそも生理期間はどのくらいが正常なのかご存知ですか?

日本産科婦人科学会が定める基準では、出血が持続する日数が3〜7日間の範囲を正常としています。

生理が始まる前に少量の出血があったり、生理の終わりかけに少量の血がダラダラと出続けたりする人もいますが、もっとも多い生理期間は4〜5日間とのことです。

生理期間中の出血量の変化もみてみましょう。

意外なことに、集中して経血が出るのは3日間程度。

基礎体温計測推進研究会によると、1日目、2日目に生理期間全体の約4割の経血が排出され、3日目で約3割と減り、5日目にはほとんどなくなるそうです。

したがって、経血の8割は、2日目までに体外に排出されます。

このことからも、最初の3日間の出血量が多く、4日目からは一気に出血が少なくなる方が多いのではないでしょうか。

子宮の出入り口は、ストローの穴より細い非常に小さな穴です。

子宮内の血液はその穴を通って排出されるために、完全に血液を出し切るまでにはある程度の日数がかかってしまいます。

また、血液の出方には子宮の位置も関係しているそうです。

多くの人は血液がスムーズに流れやすい角度になっていますが、子宮の位置が前や後ろに傾いている人もいます。

その場合、血液が出にくくなるため、ダラダラと出血が長引きやすくなるのです。

それでは、生理期間を少しでも早く終わらせるために何ができるかみていきましょう。

 

和式トイレを使う!?

現代人の生理日数は、昔の人々と比べると伸びている傾向にあると言われており、その要因のひとつにトイレの変化があるという人もいるそうです。

実は、洋式トイレに座っている姿勢というのは経血が排出しにくい姿勢で、和式トイレを使用するときの姿勢こそが経血を排出しやすい姿勢だというのです。

あの姿勢で踏ん張ることで、経血を排出するために必要な腹圧や腟圧をかけやすいからです。

そもそも子宮というのは前傾しているので、前かがみになる姿勢のほうが経血が出しやすいのはなんとなく想像できますよね。

筆者は、和式トイレは苦手で、外出先のトイレでも洋式トイレが空くまで待つタイプですが、本当に生理が早く終わるのか、試しに和式トイレを積極的に使ってみようかなと思っています。

機会があればその結果をご報告させていただきます。

 

話題の月経血コントロールはどうなの?

腟トレにより骨盤底筋を鍛えて月経血コントロールができるようになれば、生理を早く終わらせることができるという話を最近よく聞きます。

体を鍛えさえすれば、本当にそのようなことができるようになるのでしょうか?

私たちは尿や便は自分の意思で溜めておいて、トイレに行ったときに排泄することが可能です。

経血でも、もしこのようなことが可能であれば、生理用品はここまで進化してないはず、と疑いつつ調べてみました。

するとやはり、尿や便が生理の血液のように勝手に出てこない理由は、尿道や肛門にそのような構造があるからで、膣はそのような構造にはなっていません。

経血コントロールはごく一部の特異体質な人が可能なもので、通常は体の構造上、不可能であるということを産婦人科の宋美玄先生が述べていました。

参考:「昔の人はできていた……のか?「月経血コントロール」を検証する」監修:産婦人科医 宋美玄先生/DRESS

 

布ナプキンを使うと子宮が温まる!?

月経血コントロールとともに、「布ナプキンが子宮を温める。その結果、血液がサラサラになって生理の血がスムーズに排出される。」という話もオンラインメディアで見ることがあります。

産婦人科の先生に聞いたところ、布ナプキンで子宮が温まるということはないそうです。

考えてみてください。登山ではコットン素材のシャツは避けるのが常識です。

それと同様に、布ナプキンの素材のコットンは、経血がついて濡れてしまえば、たちまち冷える原因となりえることは想像できますよね。

コットン自体は肌にやさしい素材のため、肌に触れる心地よさやナプキンかぶれを予防する効果はありそうですが、生理期間を短くすることにはつながりません。

 

ビデを使ってみる

生理の終わりかけは、経血自体は止まっても、腟内に付着した残血が少量ずつ出ていることがあります。

ビデを使って洗い流せば、腟の中や外陰部の血が洗い流されるのですっきり感がありますよね。

ただ、腟の中にはデーデルライン桿菌という細菌などの繁殖を抑える役割をもつ、腸でいうビフィズス菌のような善玉菌の乳酸菌が存在します。

一般的なビデの成分は精製水という水です。

頻回に洗いすぎると腟内に存在する良い菌まで洗い流してしまうので、逆に腟炎などの感染症が起こりやすくなることもあります。

また、生理の血液が溜まっているのは主に子宮の中であって、腟の中に溜まっているわけではないです。

ビデはあくまでも膣の中のものを洗い流すだけのため、生理が早く終わるということではありませんね。

 

生理用品を変えてみる

これまで生理を早く終わらせるといわれる方法についてみてきましたが、医学的に生理期間を短くする方法はなさそうなことが明らかになりました。

でもここで、筆者を含め話題になっている方法をひとつご紹介したいと思います。

それは、現在日本でも徐々に認知度が高まっている生理用品「生理カップ(月経カップ)」を使うと、生理が早く終わるという人がいることです。

カップ愛用歴1年の筆者も、生理の終わりかけの「経血ダラダラ排出期間」が短くなったと感じていており、それを同じくカップを使っている友人に話してみたところ、

「7日間あった生理が5日間で終わるようになった!」というのです。

ではなぜ生理カップを使うと生理が早く終わるようになったのでしょうか。

あくまでも想像ですが、考えられる理由として、カップを取り出す際に腟圧がかかることによって経血の排出が促されるからかもしれません。

 

生理カップを使うと生理が早く終わる気分になれる!

生理カップは医療用シリコーン100%で出来ているため、経血の量にもよりますが最長で12時間の連続使用が可能です。

たとえば、生理カップ「スーパージェニー」はスモールサイズでタンポン約3本分、ラージサイズは約4本分の容量があるため、トイレに行って交換する回数が確実に少なくなります。

月経カップ

スーパージェニー(右:スモール/左:ラージ)

経血の量が多い3日目までは1日に2〜3回の交換が必要になりますが、経血量が一気に減る4日目以降はほとんど交換する必要がなくなります。

筆者は、4日目以降はカップと通常のショーツのみで過ごせるため、その時期は生理を忘れています。

つまり、生理が3日間で終わった感覚になります。

「それなら挿入型のタンポンも同じじゃない?」と思う人もいるでしょう。

しかし生理カップにはタンポンのように体外に出しておく紐が付いていないため、トイレに行っても生理だということを思い出すきっかけがありません。

タンポンだと外に出ている紐を見れば、「あ、今日生理だったわ。」と思い出しますよね。

また、もうひとつ生理カップを使って生理が早く終わる気分になる理由として考えられるのは、「漏れの心配」のストレスから解放されるからかもしれません。

なかには生理に伴うさまざまなストレスから解放されたことで、生理痛が軽くなった!という喜びの声もよく耳にします。

生理カップは慣れてしまうと快適すぎて、1日の最後にうっかりカップを取り出すことを忘れてしまうことがあるので、それだけは注意しましょう!笑

また、清潔に使用するために、カップの容量いっぱいまで経血がたまっていなくても、12時間に1回はカップを取り出してカップを洗うようにしましょう。

 

さいごに

生理期間は長い人は7日間前後あるため、その場合1ヶ月の約4分の1の期間が生理ということになりますよね。

でも、私たちの「生理が早く終わってほしい!」という願いに対して、医学的には生理期間を短くすることはできません。

そんななか、新しい生理用品「生理カップ」は生理を早く終わらせる可能性があるだけでなく、生理であることを忘れるほどに快適で、多くのユーザーが「生理が短くなった感覚になる」といいます。

ブルーな生理期間をより快適に、アクティブに過ごすための工夫としても、生理カップを試す価値はありそうです!

青い空と女性

 

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インテグロ株式会社  生理ケア&生理カップアドバイザー

1990年東京生まれ。筑波大学体育専門学群 卒業、中高保健体育教員免許取得。筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 博士前期課程 修了。

小さいときから身体を動かすことが好き。3歳から水泳を始め、約18年間競泳選手として活躍。大学院在学中は、スポーツを通じた国際協力としてNGOにてカンボジアの小学校の体育科教育の普及に携わる。また、日本では小学生から大人までの幅広い年齢層に水泳の指導を行う。

2017年生理カップと出会い、生理中の過ごし方や生理に対する捉え方が大きく変わり、生理カップを通じて女性がより快適で自由に過ごせるように、社会や家庭でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになる。世界中の数十種類もの生理カップを試してきた経験から、生理カップの選び方や使い方、経血量やライフスタイルに合わせた生理ケアについて、アドバイスを行ったり、ワークショップを開催したりしている。

現在、女性の体や性教育、妊娠・出産・子育てについてより専門的な知識を身につけるため、一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会(代表理事:丸の内の森レディースクリニック 院長 宋美玄先生)主催「これだけは知っておきたい」講座を受講中。