10代の生理の特徴とおすすめの生理用品

2019.02.11

女性の体は小学校高学年ごろから中学生にかけて大人になるための準備をはじめ、初潮(初経)をむかえますが、初潮のあとの数年間は生殖器が未成熟なため、生理周期が安定せず、経血量や日数にも波があります。

そのため学校生活のなかで慣れない生理の対応に不安を抱えながら過ごしている子供たちは多いと思います。

今回は、10代の女の子が生理について困っていることや悩みごとと、生理用品の選択肢についてご紹介します。

 

初潮後、数年間は周期が不安定

初潮(初めての生理)の平均年齢は約12歳で、多くの女性は初潮を10歳〜14歳でむかえます。

初潮が15歳の夏だった筆者は、かなり遅めだったということですね。

生理は初潮から閉経まで、それぞれの年代ごとに特徴や傾向があります。

大人の体に変化しはじめる10代のうちは生理周期が安定せず生理不順になりやすいのが特徴です。

そして、ほとんどが排卵を伴わない「無排卵月経」であるといわれています。

排卵とは、成熟した卵子が黄体形成ホルモンの働きによって卵胞を破り、卵巣から排出されること。

この排卵によって卵巣には黄体が形成され、子宮の内側にある子宮内膜は徐々に厚くなっていき、体は妊娠準備状態に入ります。

通常、妊娠が成立しなかった場合には、厚みを帯びた子宮内膜は必要なくなるため、次の妊娠準備に向けて一旦すべて剥がし落とします。

この剥がれ落ちた内膜が排出されることが「生理」なのです。

しかし、無排卵月経は排卵が起きないため、子宮内膜が厚くならずに薄いままのため、剥がし落とす内膜の量も少なくなります。

そのため、無排卵月経は「経血量が少ない」「生理の始まりや終わりがはっきりしない」「生理期間が短い(またはダラダラ長い)」という特徴があります。

関連記事:毎月ちゃんと生理きてる?生理周期と生理期間、経血量について考えてみよう。

 

思春期の女の子の生理の悩み

小中学生は学校や部活、クラブ活動、習いごとなど、学校内外での活動の幅が広く、まだ周期も不安定な生理にどう対応するべきか戸惑う場面も多でしょう。

子供から大人へ生理のことを話しづらく、家庭や学校で子供が困っていることに気がつかない大人も多いようです。

 

① 長時間トレイに行けず、経血が漏れてしまう

部活やクラブ活動の練習中に、トイレに行きたくても長時間行けず、ナプキンを頻繁に交換できないことがあります。

授業中に急に立ち上がったときにドバッと血が出ることもありますし、周期が不安定なために授業中に突然生理がきてしまうことも考えられます。

思春期は、自分と周りの人が違う人間であることを少しずつ認識していく成長の時期でもあるため、特にこのころの女の子は、「友達に自分はどう思われているんだろう?」など、他人の目が気になってしまうもの。

周りを意識するようになると、生理に対しても、恥ずかしい、隠したい、見られたくないという気持ちにもなります。

筆者も中学生のときは、生理中ということが周りにバレないように、ナプキンを入れたポーチをこそこそ隠してトイレに駆け込んだり、生理用品の交換にいつもよりトイレの時間が長くなってしまうことすら恥ずかしくて、慌ててトイレから出るようにしたりしていたことを思い出します。

大人になれば何とも思わないことも、思春期の女の子たちにとってはとても恥ずかしいことなんですよね。

そんなときに、もし経血が漏れて、制服や椅子を経血で汚してしまって、それを友達に見られたら、そのまま逃げ出したいほど恥ずかしくて、そのときの周りの友達の反応によっては、トラウマとなってしまうかもしれません。

こまめに生理用品を取り替えられない場合や、経血漏れが心配な場合には、多い日用や吸収力の強いナプキン、そしてカバー力のあるサニタリーショーツやタンポンを使用することをおすすめします。

 

② 体育の授業や部活に参加するか迷う

生理中の、体育の授業や部活(特に運動部)に参加するかどうか迷う女の子も多いでしょう。

基本的に生理は病気ではないため、本人の体調に問題がなくてやりたい意思があるのであれば参加しても問題ありません。

ただ、生理痛がひどく、体調が悪いときには無理せずに担任の先生に相談し、見学させてもらうようにしましょう。

体育の授業や部活での心配ごとは、激しく走ったり跳んだりして、ナプキンがずれたり長時間ナプキンが交換できなかったりして、経血が漏れてしまうこと。

スポーツのときの漏れ対策には、ナプキンだけでなくタンポンを使用することをおすすめします。

もしタンポンの使用が難しい場合には、ずれにくい羽根つきナプキンを使うなどの工夫をしてみましょう。

ちなみに、筆者は、母が羽根つきナプキンはチクチクするから苦手だと話していたので、その影響を受けて、「羽根つきナプキンはよくない」と決めつけ、自分で生理用品を買うようになる大学生までは羽根つきナプキンを使ったことがありませんでした。

使ってみたら、ナプキンがずれにくいし、漏れにくいし、とてもよかったので、もっと早く使いたかったと思いましたよ。

この経験を通じて中高生のうちから、母親や先輩からの情報だけではなく、自分から積極的に正しい情報を取り入れて、できる限り生理用品の選択肢を多く持っておくことは重要だと感じました。

関連記事: 生理中の水泳って大丈夫?元水泳選手が伝えたいこと

 

③ イベントに生理が重なる

小中高生は1年を通して授業以外にもたくさんのイベントがあるので大忙しです。

運動会、文化祭、遠足、修学旅行、合唱コンクール、校内対抗戦、定期テストなどなど、学校によってさまざまな行事がありますが、それに生理が重なってしまったらとても憂鬱ですよね。

楽しみにしていた修学旅行なのに、「みんなと一緒に入るお風呂はどうしよう・・・」「寝るときに漏れて布団を汚してしまったら・・・」

人生を左右するかもしれない受験日に、「お腹が痛くなったらどうしよう・・・」「試験中に突然生理がきたら・・・」

まずひとつめの対策は、生理用品の工夫です。

多い日用や吸収力の強いナプキンとカバー力のあるサニタリーショーツを使用すること、そしてタンポンとナプキンの併用もおすすめです。

もうひとつの対策は、「低容量ピル」の服用です。

ピルは計画的に服用して生理をずらすことのできる薬のこと。

薬で生理日をコントロールするからといって、将来妊娠しにくくなったり、副作用で体に大きなダメージを受けたりすることはありません。

しかし、服用するためには医師からの処方箋が必要なことや、計画的な服用が必要なため、余裕を持って事前に婦人科を受診しましょう。

 

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思春期の女の子が安心して過ごせる生理用品とは

最近ではナプキンやタンポン以外にも、布ナプキン、生理カップ(月経カップ)経血を吸収するサニタリーショーツなど、生理用品の選択肢が増えており、経血量やその日の予定に合わせて適切なものを選ぶことができます。

お母さんは、子供に自分が使っている生理用品を与えてしまいがちですが、慣れない生理を少しでも快適に過ごすためには、子供自身が目的に合ったアイテムを選び、正しく使えるように導いてあげることが大切です。

初潮を迎える前に、ナプキンを手にとって使い方を教え、交換の頻度や交換方法、ナプキンの捨て方も合わせて指導することで子供の不安は解消されるでしょう。

ナプキンをこまめに替えられない、部活動に集中したい、水泳の授業に参加したいという希望があれば、タンポンや生理カップの使用を検討してもよいと思います。

生理カップは10代には早いのでは?と思う方も多いと思いますが、実際、欧米だけでなく日本でも10代の女の子が使い始めています。

黄緑の生理カップ

下記は10代の女の子が、生理カップ「エヴァカップ(スモール)」を使用したレビューです。

 

使い続けます

「興味本位で買ってみたけれどとてもいい!夜行バスなど長期の移動中や睡眠時でもこれに加えてナプキンを敷いておけば安心。最初は出し入れや開くのに手間取ったが慣れれば簡単で痛くない。十代未経験でスモールを買いました。漏れの心配がないとストレスが減って生理をあまり感じない。皆様の参考になれば幸いです。」

 

もうひとつ中高生におすすめしたい新しい生理用品は、吸収型サニタリーショーツ「エヴァウェア」です。

10代におすすめのサニタリーショーツ

エヴァウェア は、タンポン約2本分(20cc)の経血を吸収するため、ナプキンやタンポンなどの生理用品と併用することでさらに漏れにくくなります。

やわらかく伸縮性のある素材で、フィット感もあり、つい先日も、エヴァウェアを使い始めた中学2年生の女の子から、「体育のときに思いっきり走ったり飛んだり跳ねたりできる!」といううれしいメッセージももらいました。

お母さん自身が、使ったことがない新しい生理用品はなかなか子供にも勧めにくいと思いますが、子供と一緒に商品についての情報を見てみたり、ユーザーの声をチェックしてみたりすることで、気軽に生理の話ができる雰囲気を作ってあげられるかもしれません。

たとえ今、すべての生理用品を使いこなせなくても、「こういうときにはこんな方法もある」ということを知るだけでも安心感につながります。

自分の経験談だけではなく新しい情報にも目を向けて、正しい情報をシェアしてあげることも、私たち大人ができる大事なことだと思います。

 

まとめ

今回は、10代の生理に注目し、その特徴や悩みごと、おすすめの生理用品をご紹介しました。

日本では小学校で男女別で性教育の授業をおこなったり、性や生理についての話題がタブー視されていたりして、自然と生理に対してネガティブなイメージを抱きやすい傾向にあります。

しかし、本来、「生理がくる」ということは、大人に一歩近づいた証で喜ばしいことですよね。

あくまでも筆者の意見ですが、本人が性に対して興味を示しはじめれば、たとえ学校で教わる前でも家庭で教えてあげてもよいのではないでしょうか。

初潮をむかえたときに、本人やその家族が慌てないためにも、成長段階をみながら適切なアプローチをしていくことが大切だと思います。

とはいえ、自分の経験は話せたとしても、生理のメカニズムや生理周期、体の変化などについては、大人の私たちも実はあいまいなことや知らないことも多いですよね。

日本産科婦人科学会編著の「女と男のディクショナリーHUMAN +」は、思春期から中高年期までの体やこころの変化をライフステージごとにわかりやすくまとめられたハンドブックです。

このような教材を活用して、家庭でも気軽に性や生理について話せる雰囲気作りをしてみてはいかがでしょうか。

初潮を迎えた娘とその母親

 

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インテグロ株式会社  生理ケア&生理カップアドバイザー

1990年東京生まれ。筑波大学体育専門学群 卒業、中高保健体育教員免許取得。筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 博士前期課程 修了。

小さいときから身体を動かすことが好き。3歳から水泳を始め、約18年間競泳選手として活躍。大学院在学中は、スポーツを通じた国際協力としてNGOにてカンボジアの小学校の体育科教育の普及に携わる。また、日本では小学生から大人までの幅広い年齢層に水泳の指導を行う。

2017年生理カップと出会い、生理中の過ごし方や生理に対する捉え方が大きく変わり、生理カップを通じて女性がより快適で自由に過ごせるように、社会や家庭でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになる。世界中の数十種類もの生理カップを試してきた経験から、生理カップの選び方や使い方、経血量やライフスタイルに合わせた生理ケアについて、アドバイスを行ったり、ワークショップを開催したりしている。

現在、女性の体や性教育、妊娠・出産・子育てについてより専門的な知識を身につけるため、一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会(代表理事:丸の内の森レディースクリニック 院長 宋美玄先生)主催「これだけは知っておきたい」講座を受講中。