1ヶ月に生理が2回?!これって不正出血?!間違えやすい出血とは

2018.06.09

生理周期が安定している女性であれば約1ヶ月に1度生理がくると思いますが、生理以外でも出血がみられる場合があります。

生理中ではないのにトイレで出血を確認したら、驚きますよね。

このような出血を「不正出血」といいます。

特に気にすることはない出血もあれば、何かしらの病気が潜んでいるサインの出血もあり、原因はさまざま考えられます。

そのため、出血の症状や原因を自己判断するのは危険です。

今回は不正出血に注目し、主な原因や対策について整理してみていきます。

 

不正出血とは

生理期間ではないのに、性器(膣・子宮・外陰部など)から出血することを不正性器出血といいます。

一般的に、生理期間中と出産後の悪露(おろ)以外の性器からの出血はすべて異常と判断され、それらをすべて「不正出血」といいます。

不正出血は、生理の有無に関わらず若者から高齢者まで、幅広く誰でも起こりうること。

その原因には、2つの種類があります。

・病気が原因となる「器質性出血」

・ホルモン分泌が原因の「機能性出血」

では、それぞれの原因をくわしくみていきましょう。

 

病気が原因の「器質性出血」

膣や子宮に病気がある場合に出血が起きることを「器質性出血」といいます。

考えられる主な疾患は以下の通りです。

<子宮系の病気>

・子宮頸がん

・子宮頸管ポリープ

・子宮筋腫

・異常妊娠

・子宮内膜症など

 

<膣の病気>

・膣炎

・萎縮性膣炎など

 

<卵巣の病気>

・卵巣機能不全

・多嚢胞性卵巣症候群など

これらは一般的に治療の対象となりますので、速やかに原因を消し去ることが必要になります。

ほかにも考えられる疾患は

近年では、若い女性の間でクラミジア頸管炎や尖圭コンジローマなどの性感染症や子宮頸がんの急増が指摘されているため、「私は大丈夫!」と他人事とは思わず、「いつもと違う。おかしいな。」と思ったら専門の病院に相談してみてください。

 

ホルモン分泌が原因の「機能性出血」

機能性出血は、性成熟期(だいたい18歳〜45歳ごろ)の女性の不正出血なかでもっとも多い原因にあたります。

この時期は一般的に「女性ホルモン」と言われているエストロゲンの分泌が活発なため、ちょっとしたエストロゲンの変化が体には大きく影響します。

不正出血のほかにも、生理周期の乱れや経血量の変化なども、体から発せられるホルモンバランスの乱れサインになります。

思春期や更年期で、生理前から出血が続いたり、なかなか生理が終わらない場合は乱れている可能性が高いです。

 

排卵前後のホルモン分泌が原因で起こる「排卵期出血」

排卵期の前後で出血がみられることを「排卵期出血(中間期出血)」といい、28日周期で生理がきている場合に生理開始後約2週間前後、数日間みられる少量の出血のことを指します。

少量かつ数日で止まるので、ナプキンではなくおりものシートをつけていれば下着が汚れない程度です。

これは卵巣機能が正常な人でもホルモンの分泌が活発になる排卵期であれば起こりうる出血で、出血以外にも下腹部痛を感じる方もいます。

あるときから急に始まり何度か続く場合や、年に数回くる場合など、出血の頻度はさまざまですが卵巣や子宮自体の機能に異常がないため、そこまで心配する必要はありません。

しかし、出血量が多い場合や、1週間以上続く場合には失血性貧血になるおれがあるため、治療が必要になります。

一般的な治療法はホルモン剤の内服です。

 

ストレスが原因でおこる出血

強いストレスを感じている、不規則な生活習慣を送っている、過度なダイエットをしているなど、身体に負担をかけた生活を送っていませんか?

このような生活を続けているとホルモンバランスが乱れて子宮内膜の機能が作用しづらくなり、生理がこなくなったり、不正出血がおきたりします。

日々強いストレスを感じていたり、無理な食事制限やダイエットをしていたり、生理周期が乱れたりしているのであれば、一旦休息しリフレッシュすることを心がけてみましょう。

 

不正出血の問題点

不正出血の原因には「器質性種出血」「機能性出血」の2つがあることは既にご説明しましたが、出血の症状から即座に「器質性」なのか「機能性」なのかを判別するのは非常に難しいという問題点があります。

閉経後に不正出血が起きる場合はすべて「器質性種出血」と考えられますが、性成熟期の女性に関しては検査をしないとわからないことも多いため、自己判断は禁物です。

①性成熟期の女性

②出血以外の症状がない

③最近1年間にがん検診を含む婦人科検診を受けていて、子宮筋腫や子宮頸がんなどの器質性疾患が指摘されていない

④妊娠の可能性がない

この4つの項目に全て当てはまる場合には、不正出血の原因が「機能性」である可能性が高いです。

しかし、4つに当てはまらない場合や、全て当てはまっていたとしても出血量や出血の回数が多い場合には、病院を受診するようにしてください。

 

参考:時事メディカル「家庭の医学 性器出血の異常

 

生理は女性の健康のバロメーター

生理と女性の健康

生理は、腹痛や頭痛、体重増加、むくみ、倦怠感など、さまざまな身体症状を伴うため、非常に憂鬱な期間でもありますが、健康か否かを判断するバロメーターでもあるといえるでしょう。

生理周期が安定している女性が、あるときを境に周期が乱れた場合、(本人が自覚していなかったとしても)身体がストレスを感じていたり、身体のどこかに病気が潜んでいる可能性が考えられます。

一方で、いつも周期や経血量が安定している女性は、卵巣の機能が良好であるとも言えます。

毎月の生理をちょっとだけポジティブに考えてみると、以前よりも気持ちが楽になりませんか?

正常な生理周期や経血量については下記の記事を参考にしてみてくださいね。

 

参考記事:

生理の出血量が多い「過多月経」とは。気になる原因や対処法は?

毎月ちゃんと生理きてる?生理周期と生理期間、経血量について考えてみよう。

もしかしたら過多月経かも?! 自分の経血量を知る方法

 

不正出血でショーツが汚れるのを防ぐ方法

不正出血は生理と異なり、くるタイミングや終わるタイミングが読めません。

このようなときに、下着が汚れるのを防ぐ方法として、ナプキンやおりものシートを利用する方が多いと思いますが、生理中でもないのにできればナプキンなどを使いたくないという方におすすめなのが、ナプキンのいらない吸収型サニタリーショーツ「エヴァウェア」です。

エヴァウェアは、なんとタンポン約2本分の経血を吸収してくれるうえに、普通のショーツと変わらない履きごごちのため、普段から使えます。

もし、ちょこっと汚れる程度の出血の場合には、サニタリーショーツ「ステインフリー」でも十分かもしれません。

こちらのショーツは、ブランド名のとおり、汚れがすぐに落ちる生理用ショーツなので、おりものシートなしでも使用できますよ。

関連記事:

もう生理で漏れない!最強の吸収型サニタリーショーツとは

漏れ、汚れはもう怖くない!本当におすすめのサニタリーショーツの使い方

おしゃれママが選ぶ、子どもと一緒にはけるサニタリーショーツはこれ!

 

まとめ

今回は生理期間外の出血「不正出血」について、その原因や対策についてご紹介しました。

不正出血は、排卵前後に起こる中間出血のように病気ではないものもありますが、何かしらの疾患が潜んでいるサインの可能性もあります。

しかし、出血の原因について、素人の私たちははっきりとした判断ができません。

決して自己判断で済ませるのではなく、大事に至るまえに早めに病院を受診し、相談することをおすすめします。

 

参考文献:

武谷雄二著 「月経のはなし:歴史・行動・メカニズム」(中公新書)2012年

インテグロ株式会社  生理ケア&生理カップアドバイザー

1990年東京生まれ。筑波大学体育専門学群 卒業、中高保健体育教員免許取得。筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 博士前期課程 修了。

小さいときから身体を動かすことが好き。3歳から水泳を始め、約18年間競泳選手として活躍。大学院在学中は、スポーツを通じた国際協力としてNGOにてカンボジアの小学校の体育科教育の普及に携わる。また、日本では小学生から大人までの幅広い年齢層に水泳の指導を行う。

2017年生理カップと出会い、生理中の過ごし方や生理に対する捉え方が大きく変わり、生理カップを通じて女性がより快適で自由に過ごせるように、社会や家庭でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになる。世界中の数十種類もの生理カップを試してきた経験から、生理カップの選び方や使い方、経血量やライフスタイルに合わせた生理ケアについて、アドバイスを行ったり、ワークショップを開催したりしている。

現在、女性の体や性教育、妊娠・出産・子育てについてより専門的な知識を身につけるため、一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会(代表理事:丸の内の森レディースクリニック 院長 宋美玄先生)主催「これだけは知っておきたい」講座を受講中。