東京YMCA 社会体育・保育専門学校にて「女性アスリートと生理」の講義を実施しました

2024年6月25日、当社の生理ケア&月経カップアドバイザー 木下綾乃が、東京YMCA社会体育・保育専門学校社会体育専門課程1年生の学生約70名に向けて、女性アスリートの生理ケアに関する講義を行いました。

今年度で本講義を担当するのは5回目、対面での実施は2回目となりました。

講義の様子

東京YMCAの社会体育専門課程では、在学中からスポーツ現場での実習を数多く実施し、卒業後は全体の8〜9割の学生がスポーツ業界に就職します。

男女ともに生理について正しい知識を身につけ、将来仕事に活かすことができるよう、本講義では生理の仕組み、アスリートが抱える健康問題や生理の悩み事、それらに対するケア方法の選択肢について、元競泳選手の木下が実体験とともにお話させていただきました。

また、講義のなかには生殖のしくみや避妊の種類など、学生たちが将来のライフプランを考える際に参考になる情報を盛り込んだり、全員が生理用品の実物を手に取れるようにし、見て触りながら各アイテムの仕組みや使い方を学んでもらいました。

東京YMCAにて「女性アスリートと生理」の講義を実施

昨年と同様に、初めて生理用品を手にする男子学生のなかには、自分たちが持っている飲み物をナプキンに含ませてみたり、ショーツに羽付きのナプキンを付けてみたりするなど、盛り上がる場面もありました。

学生からのコメント

男子学生:

  • 将来、指導する相手が男性とは限りません。これからトレーナーとして活動していくためには女性の体のことも深く理解し、ひとりひとりに合ったトレーニング方法を考えられる指導者になりたいと思いました。
  • 男女で性差があるのは理解していましたが、生理に関しては個人差が大きく、女性同士でも分かり合えないこともあると知り、これは男女の差だけの問題ではないと感じました。性別関係なく、みんなで理解を深めることが大事で、全員が理解していれば少しでも世の中の生きづらさを減らせるのではないかと感じました。
  • 生理のことはまったく知らなかったので、今日の授業を通して知識を蓄えることができてよかったです。「男子だから関係ない」ではなく、生理が経験できない男子だからこそ知識を持っておくべきだと思います。今後何かあったときに活かしていきたいです。

女子学生:

  • 1ヶ月のなかの1週間は長く辛く感じることもありますが、自分にあった生理ケアを見つけて、少しでもポジティブに向き合えたらいいなと思いました。今回、生理用品に選択肢があることを知り、興味を持ちました。
  • 将来子どもたちを指導する際は、相談しやすい環境をつくり、生理で困っている子がいたら生理ケアや生理用品の選択肢、使い方やメリットなどを教えられるようになりたいと思いました。
  • 月経カップというものがあるのは知っていたものの、使い方までは知りませんでした。今回、使い方やメリットなどを知って興味を持ちました。女性は人生の半分を生理と関わっていかないといけないので、少しでも楽に、安心して過ごせる方法を見つけていきたいです。

さいごに

本講義終了後には、生理の悩みや対処法について個別に質問してくる学生もいて、「長く付き合う生理を少しでも快適にしたい!」という気持ちが伝わり、とてもうれしく思いました。

彼らの担当教員である、東京YMCAの関野義秀先生も、「(個別に質問する学生を見て)このような光景は初めて見た。」とおっしゃっていました。

東京YMCAにて 女性アスリートと生理の講義を実施

ここ数年間で、各メディアが「フェムテック」を取り上げたり、トップアスリートや芸能人が生理について情報発信し始めたことが影響しているのか、以前よりも生理をオープンに語れる機会が増えていることを実感しました。

インテグロでは、今後もこのような機会をさらに増やしていき、正しい情報をひとりでも多くの指導者やアスリートたちに届けたいと考えています。

アスリートやスポーツ指導者向けの講義、研修、勉強会など、女性アスリートに特化した生理ケアに関する講師派遣をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせ先:info@integro.jp

 

【講義概要】

■日時:2024年6月25日(火)

■テーマ:「アスリートのパフォーマンスをサポートする生理ケア」

■内容

  1. 生理とは?(生理のしくみ/女性ホルモンのはたらき/PMS /避妊の種類など)
  2. アスリートが抱える生理の困りごと(女性アスリートの三主徴/生理用品三大「れる」問題/お手入れ方法など)
  3. アスリートのパフォーマンスをサポートする新しい生理用品と生理ケア(特徴/使い方/お手入れ方法など)