生理カップとは

生理カップは月経カップとも呼ばれ、鈴のような形をしていて、タンポンと同じように膣内に挿入し経血をためて使用します。ラテックス(ゴム)や医療用シリコーンなどの素材で作られており、カップは洗い流して繰り返し使えます。


生理カップのメリットは?

  • 最長12時間使用できるので、ナプキンやタンポンよりも長時間使用できます。夜も経血がモレる心配なく眠れます。仕事で頻回にトイレに行けない環境、また野外フェスや登山などトイレが少ない環境に最適です。
  • 装着感がなく、自由に動いたり激しいスポーツをすることができます。ヨガ、サーフィン、水泳、ジョギング、サイクリングを楽しむ方におすすめです。
  • ナプキンのような、ムレ、かゆみ、かぶれの心配がありません。
  • 経血が外気に触れずにカップにたまるため、不快なニオイがほとんどありません。
  • タンポンのようにヒモが外に出ていないため、お風呂や温泉に安心して入ることができます。
  • 繰り返し使用可能でゴミが出ないため、地球環境にやさしいです。
  • 長期間(医療用シリコーン製では約10年間)使用ことができるため、コストパフォーマンスが高く経済的です。
  • カップにたまった経血を捨てて、水で洗うだけなので手間がかかりません。
  • 血液を吸収するのではなく溜めるので、膣内を乾かすことがなく膣の自浄作用を妨げません。
  • カップにたまる血液量を確認できるため、健康管理に役立ちます。
  • タンポンのように、TSS(トキシックショッック症候群)を引き起こす原因になりにくいです。
  • 紙ナプキンやタンポンから発生するダイオキシンや他の有毒物質を体に取り入れる危険性がほぼありません。
  • なかには、生理の日数が短くなったり、生理痛が軽くなったと感じる人もいます。

生理カップの歴史

生理カップは、欧米でもまだ比較的新しい生理用品だとされていますが、実はそうではありません。

現在の生理カップのような最初のカップは、1937年にアメリカのレオナ・カルマーズ(Leona W. Chalmers)という女性により発明されました。ラテックス(ゴム)製のこのカップは特許も取得したのですが、第二次世界大戦中にラテックス(ゴム)不足が発生し、生産中止となりました。戦後1950年代初期、カルマーズはかたいラテックス(ゴム)をやわらかくするなど改良を加えましたが、そのころ、使い捨ての生理用品が登場したため、多くの女性は経血を洗って繰り返し使用するカップよりも手軽な使い捨ての生理用品を好むようになりました。

1930年代の生理カップブランドTass-etteは、1950年代後半にTassette Inc.として再スタートしました。しかし、ラテックス(ゴム)製のカップがかたくて使いにくかったことに加え、そのころの多くの女性は膣内に挿入することや洗って繰り返し使うことに対して抵抗があったため、あまり普及せずに消えてしまいました。

その後、1980年代後半にKeeperという生理カップが登場しました。このカップはラテックス(ゴム)製で現在も市場に残っています。しかし、ラテックス(ゴム)は乾燥すると亀裂が入り耐久性がないこと、またラテックスアレルギーの女性は使用できないことから、21世紀初めに、新しい素材の医療用シリコーンが生理カップに導入されるようになり、多くのブランドが誕生しました。シリコーン製の生理カップは耐久性と安全性、また素材のやわらかさから、多くの女性に受け入れられ、現在では欧米を中心に世界中の女性に使用されるようになりました。

生理カップ「エヴァカップ」と「スーパージェニー」の誕生

生理カップ「エヴァカップ」は2014年に米国カリフォルニアで誕生し、その2年後の2016年に「スーパージェニー」が誕生しました。市場にある生理カップのなかでも比較的新しいエヴァカップとスーパージェニーは、従来のさまざまな生理カップを使用したユーザーからのニーズに応え、人種や年齢などに関わらず多くの女性が使いやすい、形、サイズ、容量、リム(縁)やカップ本体の厚みやわらかさのバランス、ステムの形状などに徹底的にこだわり開発されました。いずれも、医療チューブや哺乳瓶の乳首、コンタクトレンズ、心臓弁などに使用されるものと同じ、医療用シリコーン100%で作られており、米国カリフォルニアで開発・製造されています。

生理カップ「エヴァカップ」と「スーパージェニー」の誕生 生理カップ「エヴァカップ」と「スーパージェニー」の誕生

そもそもシリコーンって何?シリコンとは違うの?

厳密に言うと、シリコーンとシリコンは全く別ものです。シリコンはシリコーンを形づくるための元素であるケイ素のことで、シリコーンはケイ素であるシリコンと酸素、炭素、水素などを使って繰り返し結合された高分子化合物のことです。

シリコンとは

元素の種類であるケイ素のこと。地球上の地殻の約28%はケイ素の元素からできていて、その量とは酸素についで2番目に多い元素です。石や砂はケイ素の酸化物です。つまり、シリコンとは形にはなっていない元素のことなのです。

シリコーンとは

自然界に存在しているケイ石に、人工的に化学反応を加えたものが原料になる化合物。その中で、有機基の結合しているケイ素が酸素と連なってできている高分子化合物をシリコーンと呼ぶそうです。シリコーンは天然には存在しない物質です。

その成分構成に毒性の物質を持たず、化学的に安定で生理的にも不活性ないことが、安心安全だといわれる理由です。シリコーンポリマーは生体適合性も有しているので、万一誤って食べてしまっても、人体には無害といわれており、医療、食品、化粧品関連の分野に多く使用されています。整形手術などで身体の中にシリコーンゴムを埋め込んだりしていることから安全性をご理解いただけると思います。何年、何十年もその性質が変わりづらいと言われています。アレルギー反応もほとんど起きないといわれてるのが一般的です。

「エヴァカップ」と「スーパージェニー」の素材

生理カップは膣内に装着して使用するため、膣の粘膜に長時間触れるものだけに、生理カップを選ぶときには、どのような素材が使用されているのかは重要な要素のひとつです。

世界の生理カップの最も一般的な素材は、医療用シリコーンとTPE(熱可塑性エラストマー)です。どちらも優れた素材で、外観は一見どちらも同じように見えるのですが、実は全く違う特徴があります。

TPE(熱可塑性エラストマー)

  • 素材そのものがシリコーンと比べて安価。
  • 製造工程が少なく迅速な加工が可能なため、エネルギー消費が抑えられる。
  • 再成形して容易に着色することができる。
  • 使用後に溶かしてリサイクル可能。
  • 軽くてやわらかい。
  • 時間が経つと形状が失われる。
  • 色移りやニオイ移りがしやすい。
  • 耐熱性、耐油性、耐摩擦性が低く、劣化が早い。
  • TPE製の生理カップの寿命は3〜5年といわれる。

医療用シリコーン

  • 素材そのものがTPEより高価。
  • 製造工程の最後にシリコーンを硬化させるためのコストがかかる。
  • 形状を維持できるため変形しにくい。
  • 耐熱性、耐久性が高く、劣化しにくい。
  • 医療用として生体適合性(材料を生体内に使用した際に、材料が生体に優しく副作用など有害な影響を与えない)が立証されている。
  • シリコーン製の生理カップの寿命はTPEより長い。(約10年間)

これらの情報から、TPEは製造の容易さ、リサイクル可能性および材料コストが安価であることにより価格が安くできることがメリットだといえます。一方、医療用シリコーンは、製造コストは高いですが、他の素材とは比較にならない優れた生体適合性、商品の寿命と安定性など、生理カップを使用するお客様にとって、より多くのメリットがあるといえます。

私たちは、女性の身体にやさしく、より長く安心して使用していただける生理カップを提供したいという想いから、エヴァカップとスーパージェニーは医療用シリコーン100%を使用しています。

生理カップの構造

カップ部とステム(尻尾)部により構成されています。

生理カップの構造

リム(縁):エヴァカップとスーパージェニーのリムは、どんなにアクティブに動いてもカップが変形しないよう、ほどよい厚みとかたさがあります。

空気穴:カップを膣内に挿入する際の密閉状態を防ぎます。エヴァカップとスーパージェニーは、空気穴が水平に空いているため、汚れを取り除きやくお手入れが簡単。また、空気穴は金型の段階から開けられ、他の生理カップのように後からピンで開けてはいないので、表面がとてもなめらかです。

計量目盛り:カップ内側の計量目盛りで、経血量を確認でき、健康チェックに役立ちます。

ステム(尻尾):スムーズな取り出しをサポートします。着脱がしやすいように滑り止めの凹凸がついています。エヴァカップとスーパージェニーのステムは、やわらかく長すぎないため違和感がありません。

こんなときにおすすめ

  • 水泳、ダイビング、サーフィン、ヨガ、ジョギング、サイクリングなどスポーツをするとき
  • 海、プール、温泉を楽しみたいとき
  • 海外旅行、特に生理用品が充実していない国に行くとき
  • 長時間トイレに行けない環境や職場にいるとき
  • フジロックなど野外フェスを楽しむとき
  • キャンプ、ハイキングなどアウトドアを楽しむとき
  • 小さなお子様と一緒にお風呂やプールに入るとき
  • 長時間ドライブやフライトなどで移動のとき