子宮の大きさは年齢で変化するって知ってた?構造を知れば病気や不調の原因もわかる

*2022年4月27日更新(挿入画像、挿入リンクを追加・更新しました)

子宮は、変化する臓器です。

ライフサイクルやホルモンの影響を直接的に受けながら、一生の間に大きさも、機能も、大きく変化するって知っていましたか?

子宮の構造を知ることで、子宮周りの病気や不調がなぜ起こるのかがわかります。

ヘルスリテラシーがあがると、不安も少なくなります。今のうちに、自分の体のことを知っておきましょう!

文/増田美加(女性医療ジャーナリスト)

子宮の大きさは20代、30代が最も大きい

子宮の形は、年齢によって大きく変化します。私たち女性は、思春期に初潮を迎えると、周期的に月経(生理)を繰り返します。

思春期では通常、子宮体部と子宮頸部の割合は、1対1くらいですが、その後、卵巣機能が活発になって、女性として成熟した性成熟期(20代、30代)に入ると、子宮体部の割合が大きくなり、2対1くらいになります。

性成熟期(20代、30代)に入ると、子宮の大きさも大きくなり、鶏の卵くらいになります。さらに妊娠すると、子宮は、約3㎏の赤ちゃんを育む大きさまで大きくなります。

でも出産後は、短期間で妊娠前の大きさに戻ります。

そして40代以降、更年期に入って閉経すると、子宮は次第に小さくなっていきます。親指大くらいまでに小さくなり、体部と頸部の比率も、再び1対1になります。

年代による子宮の形の変化

子宮体部の構造は赤ちゃんを育むためにできている

子宮は、上3分の2の膨らんでいる「子宮体部」と、下3分の1の細くくびれている「子宮頸部」に分けられます。

子宮の1番上の部分を子宮底といい、子宮内の空間である子宮腔、子宮頸管、子宮口となり、腟と続きます。子宮腔は、赤ちゃんが育つための大事な部屋です。

子宮体部が赤ちゃんを育む役割を担っているのに対し、子宮頸部は子宮を固定して胎児を出産まで支えたり、細菌の侵入を防ぐ働きをしています。

筋層や粘膜、内膜にできるのが子宮筋腫

子宮の最も外側は、漿膜(しょうまく)という薄い腹膜で覆われています。

その内側が子宮筋層です。平滑筋という筋肉でできています。妊娠すると胎児の成長にともなって、子宮筋層も厚く大きくなるので、子宮全体が大きくなります。 

この子宮の漿膜(しょうまく)や、子宮の筋層には、良性の腫瘍ができることがあります。これらを「子宮筋腫」と言います。漿膜にできるのが「漿膜下筋腫」。筋層にできる筋腫を「筋層内筋腫」と言います。

いちばん子宮の内側を被っているのは、子宮内膜です。

卵管の中で、卵子と精子が出会ってできた受精卵がここ子宮内膜に着床すると、妊娠が成立します。

妊娠しないときの子宮内膜は、月経(生理)のときに剥がれては、また翌月に厚くなるという変化を、受精卵がいつ来てもいいように繰り返して準備しています。

この子宮内膜にも、子宮筋腫ができることがあり、筋腫の種類は、「粘膜下筋腫」と言います。

おりものは、精子を運ぶ役割もある

おりものは精子を運ぶ

子宮の下3分の1にある、細くくびれているところが子宮頸部。

子宮頸部の表面は、扁平上皮と腺上皮という2種類の粘膜で覆われています。

腺上皮は、多くの粘膜を分泌します。特に、排卵のときには、粘膜の量が増えて、精子が子宮をさかのぼっていく助けとなります。

同時に、この粘液は、おりものの成分のひとつにもなるのです。おりものは、精子を運ぶ役割もしているのです。

子宮やおりものの役割を知ると、女性の体ってすごいなあとつくづく思います。

参考文献:

『病気がみえるVOL.9 婦人科』医療情報科学研究所(メディックメディア)

『新版 知っておきたい子宮の病気』上坊敏子(新星出版社)

女性の健康推進室 ヘルスケアラボ