夏本番!花火大会で浴衣を着るときの生理の問題と対策について〜後編〜
2019.06.30
前編では、花火大会で浴衣を着る時の生理の問題と対策について、「花火大会のトイレ事情」と「荷物がかさばらないようにするためには」という2つのポイントに分けてみてきました。
今回は花火大会に行く際の不安要素である、「混雑」や「トイレ」の問題を取り上げ、浴衣を着ていても、そして生理中でも花火大会が楽しめるための対策を提案します。
ご自身が参加される花火大会の規模に合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
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花火大会で予想される問題① 通路とトイレの混雑
まず最初に思いつくのが「混雑問題」だと思います。
これは過去に取り上げた「野外フェス編」でも真っ先に挙げましたが、「花火大会」はフェスを大きく上回る人出のため、より深刻かもしれません。
トイレに並ぶだけではなく、人混みによって普段と同じように歩くのは不可能です。
さらに事故等が起きないよう、警備員による通行規制もおこなわれている場合もあります。
サッと通路を横切ったり、人の流れに逆らって歩いたりすることはできないと考えておきましょう。
限界になってからトイレに駆け込むのは危険ですね。
まずは会場付近に着く前にトイレを必ず済ませておき、会場でトイレを見つけたらとりあえず行っておくことと、全体的に余裕をもった行動を心がけましょう。
特に帰る際は全員が動き始めて大混雑になるので、混雑を避けたい場合はフィナーレ前にトイレを済ませたり、早めに帰り始めたりするのがよさそうです。
出店も多数あるため、飲食を楽しみながら花火を鑑賞されると思いますが、心配な場合はアルコール類を控え、食べ過ぎ飲み過ぎに注意してくださいね。
花火大会で予想される問題② 暗くて足場が悪い
「花火大会」は夜間におこなわれます。
明るい時間帯に開催されるフェスと異なり、暗い中で行動する花火大会は普段と同じように行動するのは難しくなります。
そして花火大会は多くの人が浴衣や草履を身につけると思うので、普段よりも断然足場が悪いことを頭に入れておきましょう。
もちろん最低限の明かりは確保されていますが、場所によっては暗いところもあります。
花火大会で気持ちが舞い上がるのは分かりますが、移動や場所取り、買い出しやトイレの時など動いている時は集中したほうがよさそうですね。
どうしても空を見上げたくなってしまいますが、はぐれてしまう可能性も高くなるので、周りとはぐれないように注意しましょう。
花火大会で予想される問題③ 浴衣でトイレを済ますのは大変
夏のイベント、特に花火大会やお祭りに欠かせないのが「浴衣」ですよね。
普段と異なる格好をするのは非常にワクワクしますが、その分普段よりも自由に動けないのがネックになります。
移動もサクサクできるわけではないので、ストレスになる人もいるかもしれません。
いつもならすぐに済ますことができるトイレも浴衣だと時間がかかり、それによってトイレの待ち時間が長くなることは容易に想像できますね。
これがまたトイレの混雑問題の原因にもなります。
しかし焦ると浴衣が着崩れてしまうので、焦りは禁物です。
「みんなお互い様!」という気持ちでストレスをためないようにしましょう。
この問題の具体的な対策については後ほどご紹介します。
しかし、生理中だったらコントロール不可能...。
さて、いくつか花火大会における不安要素を取り上げ、すぐに実行できる対策を紹介してきました。
生理中でなくても普段通りに行動ができなくなりますが、これがもし生理中だったらと考えるとかなり憂鬱になりますよね。
少しでもストレスを減らして、花火大会を楽しむにはどうすればよいのでしょうか。
浴衣女子の生理とトイレ事情
・彼氏とのデートで何度もトイレに行きづらい。
・トイレがなかなか見つけられず(移動しづらく)経血が漏れてしまった。
・トイレでナプキンの交換に焦ってしまって浴衣を汚してしまった。
・荷物がかさばって浴衣に似合わないバックしかない。
・トイレに行かなくても平気なのに、そろそろナプキンを取り替えないと漏れちゃいそう。(だけど花火も見たい..…。)
・トイレから離れた場所しか空いてなくて、量が多い日は不安で花火が楽しめない。
・座って花火を鑑賞する時、経血が漏れて浴衣を汚してしまった。
・花火大会中に生理が始まってしまった。
・ナプキンとショーツが暑さで蒸れて下半身がずっと不快。
・力強く浴衣をめくってしまい、着崩れした。
ひとそれぞれ、さまざまな不安や問題があると思います。
これらの問題を少しでもよくする対策は「前編」でも取り上げました。
ナプキンとタンポンの併用や夜用ナプキンの使用に加え、ナプキンのいらない新しい生理用品「月経カップ」(エヴァカップ・スーパージェニー)や、あらゆる生理用品のカバーをしてくれる新タイプの「サニタリーショーツ」(エヴァウェア・ステインフリー)を紹介しました。
では、実際に浴衣を着ていてもスムーズにトイレを済ますことができる方法をご紹介します!
参考記事
夏本番!花火大会で浴衣を着るときの生理の問題と対策について〜前編〜
浴衣着用の際のトイレ対策
では浴衣を着た際のトイレの仕方をアドバイスします。
これは生理中でもそうでなくても、浴衣女子全員にかかわることなので、ぜひ心に留めておきましょう。
①和式トイレよりも洋式トイレで
まず仮設トイレは和式・洋式どちらのタイプもあると思うので、待ち時間が長くなったとしても「洋式トイレ」を選びましょう。
和式トイレだと、裾や袖の長い浴衣が床や便器に付いて汚れてしまう可能性が高く、しゃがみながらの生理用品の交換も難しいのでおすすめしません。
うっかり和式トイレに入ってしまったら、強行突破するよりも次の人に譲って、洋式トイレが空くのを待ったほうがよいと思います。
②裾はまくり上げる
洋式トイレに座る前に、浴衣の裾はまくり上げましょう。
浴衣だとどうしてもめくりたくなりますよね。
しかし、めくるのは着崩れの原因になるので、「上に上に」勢いよくまくり上げてください。
③便座に深く座りすぎない
まくり上げたあとは安心して便座にドシンと座りたくなりますが、前かがみで座るようにしましょう。
帯があることをお忘れなく!
深く座りすぎると、帯がつぶれてしまうことがあります。
ここで、生理用品を替える場合はできるかぎり足を開いて座ると交換しやすいと思います。
前かがみで足を開いて、深く座りすぎないというかなり難しい体勢ですが、ここは少し頑張りましょう。
④ゆっくりと裾を戻す
トイレが済み、流し終えたら、まくり上げてた裾を戻します。
このときトイレを済ました安心感や、他を待たせている焦りから、力ずくで裾を戻すのは危険です。
引っ張りすぎて着崩れないように注意しましょう。
⑤事前学習も大事
もし、着崩れてしまった場合はどうすればよいでしょうか。
浴衣は着物に比べて、練習すれば比較的すぐに自力で着られるようになります。
着付けまではできなくても、最近は動画共有サービスなどで「着付け方」や「帯の結び方」が紹介されているので事前に見ておくといいですね。
知っていれば安心感が増しますし、いざという時の対応力に差が出ると思います。
生理用品を替える際にあると便利なアイテム
花火大会で生理用品を替える際にあると便利な(役立つ)アイテムをいくつかご紹介します。
①ウェットティッシュ
もし経血で手が汚れてしまった際にサッと拭けます。
月経カップを使用する場合はカップの汚れを拭き取るのにも役立つので便利です。
トイレ以外でも、出店で買ったものを食べる際の手拭きや口拭きにも使えるので1パック持っているとあらゆる場面で活躍しますよ!
水に流せるタイプのものだと、トイレットペーパーが切れている時にも代用品として使用できます。
②ゴミ袋
仮設トイレには必ずしも使用済み生理用品を捨てるゴミ箱が設置されているわけではありません。
ナプキンをトイレに流すこともできませんので、万が一のためにゴミ袋を用意しておきましょう。
その袋を再びカバンに入れるのに抵抗があるひとは、「ジップロック」などの密閉できる袋のほうがよさそうですね。
通常は犬の散歩用バック(排泄物を持ち帰る)として販売されていますが、消臭効果のあるポーチや巾着袋も販売されているので汚れや匂いが気になる場合はそれらで応用すると完璧だと思います。
③洗濯バサミ
前項で紹介した対策の②で、裾をまくり上げるとご紹介しました。
このまくり上げた後に洗濯バサミ(着物用のものがあればより良い)で止めておくと両手が空くので、生理用品の交換作業がよりスムーズになりますよね。
まくり上げた裾を帯にかけて、そこを洗濯バサミで挟んでおくとよいでしょう。
④生理が始まりそうなときのサニタリーショーツ
「前編」でもご紹介した新感覚のサニタリーショーツ「エヴァウェア」と「ステインフリー」は使用中の生理用品のバックアップだけでなく、生理が始まりそうなとき(or終わりかけのとき)の「ナプキンをつけるほどでもないけど、何かつけておかないと不安」という時にも使用できます。
夏の暑さで生理中でもないのにナプキンをつけ、いつ始まるかわからない不安と共に花火大会に行くのは憂鬱ですよね。
そのぶん、吸収性や通気性に長けているエヴァウェアやステインフリーは、快適に過ごせるショーツとして活躍すると思います。
これらのショーツについては過去の記事を参考にしてみてください。
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まとめ
「前編」「後編」の2回にわたり、花火大会で浴衣を着るときの生理の問題と対策について考えてきました。
月経カップの使用を考えている場合の、「カップの取り扱い方法」と「仮設トイレ攻略法」については過去の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
さまざまな不安から、浴衣を着るのを諦めていたひとも、これで事前に対策ができますよね。
たとえ生理がかぶらない場合でも、慣れない格好でのトイレは大変だと思うので、できる対策はとってから会場に向かったほうがいいと思いますよ。
花火大会に限らず、夏休みは浴衣を着る機会がいくつかありますよね。
猛暑日が続いていますが、今しかできないことに全力で、最高の思い出を作っていきましょう!
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