排卵痛と生理痛、どちらもつらいけれど、どう違うの??
2019.07.10生理痛(月経痛)はよく耳にし、経験している女性も多いと思いますが、排卵痛というものがあるのはご存知ですか?
排卵痛は下腹部痛や頭痛に加えて、ひどい場合はめまいやだるさなどの症状を伴うといわれています。
痛みの感じ方や傾向には個人差があり、特に感じない人もいれば、つらくて起き上がることがしんどい人も…。
それだけを聞くと、生理痛にとても似ていますよね。
では具体的にこの2つにはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、排卵痛と生理痛の違いについてご紹介します。
排卵痛と生理痛の違い
排卵痛の症状は、生理痛と非常に似ています。
そのため、生理周期が安定していない女性は排卵痛を生理痛だと勘違いして「生理が早くきた?!」と思うかもしれません。
しかしこの両者には、似ているようで全く異なるポイントが3つあります。
それは、① 痛みが起きる時期 ②血の量 ③痛みの原因です。
では、それぞれの違いについて詳しくみていきましょう。
① 痛みの時期の違い
排卵痛と生理痛の一番の大きな違いは、痛みが起きる時期にあります。
排卵痛は通常、排卵日の前後約3日間に起こる痛みや不調のことを指すため、28日周期で生理がきている場合は、生理開始後約2週間前後(14日間)に起こることが多いでしょう。
一方、生理痛は生理が始まる直前や、生理中に起こる痛みのこと。
下腹部や頭、腰まわりなど、痛む場所が似ているので生理痛と勘違いすることがあるかもしれませんが、そのような場合は自分自身の生理周期を確認してみましょう。
② 血の量の違い
排卵はホルモンの大きな変化によって、卵子が卵胞を破って、卵巣から排出されること。
その際に、内膜の一部が剥がれて出血することがあります。
生理周期が安定していない人は「今回の生理は早くきた!」と勘違いするかもしれませんが、排卵による出血の特徴は少量かつ1〜3日と短期間で終わることです。
子宮内膜に溜まった血液が子宮の収縮によって排出される生理の出血とは量がかなり違うため、血の量をみて生理かどうかを判断できると思います。
ただし、排卵による出血でも量が普段の生理と同じくらい多い場合や、出血が長く続く場合は子宮や卵巣の病気が潜んでいる可能性があります。
早めに病院を受診するようにしましょう。
③ 痛みの原因の違い
生理痛は、子宮が収縮することによって起こる痛みのこと。
プロスタグランジンという物質が、生理が始まると同時に増加し、経血を排出するために子宮や血管を収縮させます。
この物質の分泌が過剰におこなわれればおこなわれるほど強い痛みとなり、人によっては起き上がるのもつらいほどの生理痛になるのです。
頭の血管が収縮すれば頭痛となってあらわれ、吐き気を感じることもあります。
排卵痛は、明確な定義はないものの「排卵の際に放出される卵胞液と少量の血液が腹膜を刺激し、それが痛みとなる」と考えられています。
生理周期の中で成熟した卵子が、卵胞を破って卵巣から放出される際に、卵巣の壁が少し傷つき出血しますが、その出血やホルモンバランスの変化が排卵痛の原因になっているそうです。
まとめ
今回は似ているようで全く異なる「排卵痛」と「生理痛」の違いについてみてきました。
排卵痛と生理痛の決定的な違いには、痛みが起こる時期、血の量、痛みの原因の3つがあることがわかりましたね。
1ヶ月に2回も痛みが起こることはとても憂鬱に感じますが、ぜひこの機会に両者の違いや特徴を知り、今後の体調管理や日々の過ごし方に活かしてみてくださいね。
この記事の監修:宗田聡先生
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