月経カップのお手入れは面倒? いいえ、簡単です!

*2024年11月15日更新

月経カップは、洗って繰り返し使える生理用品です。

丸めて捨てて、新しいものに取り替えるだけのナプキンと比べると、お手入れが面倒そうだなと思っていませんか?

実は、特別な道具は必要ありません。まるで手を洗ったり、歯みがきしたりするのと同じくらい、とてもシンプルなんです。

月経カップの洗い方

月経カップの洗い方はとても簡単です。

腟からカップを取り出したら、カップに溜まった経血を捨てて、水またはぬるま湯と、低刺激性の石けんで洗うだけです。

月経カップの洗い方

洗う頻度は12時間に1回なので、朝と夜に1回ずつ洗うのがおすすめです。

朝出かける前に、睡眠中に装着していた月経カップを取り出して洗って、きれいになったカップを装着して出かけます。

そして、夜帰宅後のお風呂やシャワーのときに、お風呂場でカップを取り出して洗って、きれいになったカップを装着して、お風呂から上がります。

この方法なら、生理中のお風呂上がりも経血が垂れる心配もなく、楽ちんです。

カップの洗い方のポイント①:低刺激性の石けんを選ぶ

カップを洗う石けんは、手や体を洗う石けんでよいのですが、人口香料など添加物の入っていないもの、低刺激性のもの、オイルフリーのものを選びましょう。

その理由は、月経カップの劣化を予防し、腟粘膜への刺激を予防できるからです。

月経カップは数年~10年程度使用可能なものですので、よいコンディションを保ち、長く安全に使用するためにも、ここは守りたいポイントです。

どういう石けんを選んでいいかわからないという方には、デリケートゾーン用ソープや月経カップ専用の洗浄剤「ディーバウォッシュ」がおすすめです。

月経カップ洗浄剤「ディーバウォッシュ」とは?

月経カップ専用の洗浄剤「ディーバウォッシュ」は、ディーバカップと同じディーバ社が製造している商品ですが、もちろん、どのブランドの月経カップにも使うことができます。

植物由来・天然成分100%でつくられており、抗菌成分、漂白剤、オイル、合成香料、パラベンや石油系界面活性剤を使用していないため、月経カップの素材を傷めたり、腟に刺激を与えることはありません。

腟のpHに合わせた弱酸性で、腟の健康を保っている常在菌のバランスを崩さないよう考慮して作られています。

筆者もディーバウォッシュを愛用していますが、泡切れがよく、さっぱりした洗いあがりです。デリケートゾーンのニオイや肌のコンディションに不安があるときも安心して使え、香りは穏やかな天然のオレンジで癒されます。

ディーバウォッシュのユーザーのレビューをみてみると、「肌へのやさしさ」「コスパのよさ」などで高い評価をいただいています。

  • ハンドソープでカップを洗っていたときよりも、汚れの落ちが良くなったと感じる。
  • ボディソープとしても兼用できるので、旅行にはこのボトル1本持っていけば安心!
  • 洗顔ソープとしても使用していて、ニキビができにくくなった!
  • 敏感肌なので普通のボディソープだとヒリヒリしたり肌荒れしやすいけど、ディーバウォッシュでは大丈夫だった。
  • 1回に使う量が1滴で済むのがうれしい!
  • なかなか減らないので、頻繁に買う必要がない。

 ユーザーからのコメントにもあった通り、ディーバウォッシュは、高濃縮タイプのため、たった1滴で高い洗浄力を発揮します。

ディーバウォッシュの使用量は1滴だけ

内容量は177mlなので、1滴を0.5mlと計算しても、約350回。毎日洗ったとしても1年近く使用できる計算になります。

ディーバウォッシュは、カップと全身を一緒に洗えるうえ、一般的なデリケートゾーン用ソープよりコスパがよいのもうれしいポイントです。

カップの洗い方のポイント②:空気穴の汚れを取り除く

月経カップの空気穴は汚れがたまりやすいので、やさしく広げるようにして、汚れを押し出すような感じで洗ってください。

この空気穴に水を通して洗う方法もおすすめです。

まず、月経カップの中に水を入れたら、そのまま手をひっくり返し、手のひらで蓋をします。

カップをゆっくりつまみながらつぶすことによって、空気穴から水がピューっと出てきます。

このとき、まだ空気穴に汚れが見える場合には、やわらかい毛の歯ブラシや歯間ブラシなどで穴に残っている汚れを落とします。

爪楊枝や針金など鋭利なものを使うと、カップの表面を傷つけたり、空気穴から亀裂が入ったりすることがあるので注意してくださいね。 

 月経カップの洗い方のポイント③:しっかり乾かす

すぐに使わないときは、細菌やカビの繁殖を防ぐために、完全に乾かしてから、通気性のいい場所に保管してください。

ちなみに筆者は、煮沸消毒のときにカップを泡立て器に入れて行うため、干すときもこの泡立て器の中にカップを入れて、通気性のいい場所にハンガーでつるして乾かしています。

月経カップを乾かす便利な方法

外出先ではどうやって洗うの?

「月経カップを取り出すたびに、洗わなければいけないの?」と思われるかもしれませんが、答えは「NO」。

日中、外出先のトイレで、月経カップを取り出してすぐ再挿入するときには、トイレットペーパーやウェットティッシュなどで軽く経血を拭き取るだけで、再挿入して大丈夫です。 

帰宅後には、お風呂のときなど自分にとって都合のいいタイミングで、ディーバウォッシュなどの低刺激性の石けんと水で洗ってくださいね。

煮沸消毒はしなくていいの?

生理期間中の日々のお手入れには、煮沸消毒は必要ありません。

大事なことは、月経カップを使用した日は少なくとも12時間に1回、水やぬるま湯と石けんを使用して、しっかりと洗う必要ことです。

煮沸消毒をおすすめするタイミングは、生理期間が終わったあとです。

生理期間が終わった後の煮沸消毒も必須ではないのですが、月経カップのニオイ移りや着色を防ぎ、カップのコンディションを良好に保つために効果的です。

日本の気候は、梅雨~夏にかけて非常に湿度が高く、細菌が繁殖しやすいので、こうした季節は特に煮沸消毒をおすすめしたいです。

まとめ

面倒くさそうと思われがちな月経カップのケアですが、実はとても簡単なこと。

いつも使っている石けんで大丈夫なのか不安な方、敏感肌の方、月経カップと同時にデリケートゾーンも安心して洗いたいという方には、月経カップ洗浄剤「ディーバウォッシュ」がおすすめです。

自分のケアの方法に自信が持てると、月経カップを使うことがより楽しく、簡単に感じられるようになると思います。

ぜひ基本的なケア方法を身につけて、より快適に月経カップライフをエンジョイしてくださいね。 

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