新しい生理用品「生理カップ」とは?メリットとデメリット

2018.07.15

女性なら誰でも長い年月付き合っていかないといけない生理。生理が来るたびに腹痛や頭痛、気分の落ち込み、不安感など、さまざまな不調に悩まされる方が多いのではないでしょうか。

ナプキンやタンポンは、生理中の必要不可欠なアイテムとして日本では多くのユーザーがいると思います。しかし最近、日本においてナプキンやタンポンに替わる新しい生理用品「生理カップ(月経カップ)」が登場してきました。この新たな生理用品は、今後私たちの生理中の憂鬱を軽減してくれるかもしれません。

では一体生理カップとはどのようなものなのか、これまで使ってきたナプキンやタンポンとの違い、特徴、メリットやデメリットなどを整理して見ていきましょう。

新しい生理用品「生理カップ」とはどのようなものなのか

月経カップ

名称

ナプキンやタンポンは、生理中の女性にとっては必要不可欠のアイテムです。しかし最近、ナプキンやタンポンに替わる新しい生理用品「生理カップ」が登場してきました。

日本語では生理カップや月経カップ、英語では「Menstrual Cup(メンストラルカップ)」と呼ばれ、主に欧米ではさまざまな種類のカップが製造•販売されています。

日本ではまだまだ認知度が低いですが、欧米ではほぼ常識となっているほどにユーザーが多く、その種類も充実しています。

特徴

生理カップは主に鈴型をしています。大きさはピンポン球くらい。

素材には、医療用シリコーンや天然ゴム(ゴムアレルギーには不向き)が使用されているので、体内に挿入しても安心です。

膣内で経血をキャッチするため、ナプキンのような蒸れやかぶれが発生することはありません。さらに、悩みのひとつである「臭い」の心配もありません。

正しく使用すれば、快適に生理中を過ごすことができる新しいアイテムとして注目されています。

耐久性

生理カップの寿命は、適切に洗浄•保管をすれば最大10年間使用できるという驚きの耐久性があります。

現在広く使われている生理用品は主に使い捨てですよね。

数年前に話題となった布ナプキンは、洗って繰り返し使えるため、エコ商品として今でも多くのユーザーがいると思います。しかしその耐久性については、使用方法にもよりますが5年程度。

また、汚れるたびに洗濯するため、普通の日でも1日4〜7枚(個人差あり)は所持しておく必要があるそうです。さらに経血の汚れをしっかり取るには、通常の洗濯洗剤ではないアルカリ性の洗剤が必要です。

身体と環境にはよくてもかなりの手間がかかりそうです。

その点、生理カップは水でサッと洗うだけで再使用可能ですし、生理中は1日1回低刺激性の石けんで洗浄すれば大丈夫です。お手入れも簡単ですね。

ナプキンとタンポンとどう違うのか

生理カップの基礎知識がわかったところで、さらに具体的に今使っているナプキンやタンポンと生理カップにはどのような違いがあるのかを詳しく見ていきましょう。

生理用ナプキンとタンポン

ナプキンのメリットとデメリット

ナプキンのメリットは、使ったらすぐに捨てられる手軽さでしょうか。

これまで初めての生理のときに母親からナプキンを渡されて以来、「生理=ナプキン」ということに、何も疑いも待たない環境で育った私たちとしては、あらためてそのメリットを考えたことが少ないかもしれません。

一方、デメリットはすぐにいくつか思いつきます。

  • 経血の量や季節などによって蒸れが生じて不快である
  • 長時間蒸れることで、かぶれやかゆみが出ることもある
  • 臭いが気になる
  • 動きによってナプキンがずれて漏れることもある
  • 量が多い日は頻繁に交換する必要がある
  • 朝起きたら漏れていて布団を汚してしまうことがある
  • 荷物がかさばる
  • ナプキンに使われる化学物質が子宮に悪影響を与えるのではないかと心配

などなど女性は常にこれらの悩みと共に生理中を過ごしていることでしょう。

タンポンのメリットとデメリット

タンポンのメリットは、ナプキンよりも長時間の使用が可能なことでしょうか。膣内で経血を吸収することから、入浴や水泳時に使ったことのある方も多いのではないかと思います。

個人差はありますが最大8時間使用可能な製品が多く、看護師やキャビンアテンダントなど自分のタイミングでトイレに行けない職種やスポーツをする女性などには支持を得ている製品かと思います。

綿の先には紐がついているので取り出しも簡単です。

しかしデメリットとしてはやはり量が多い日は4時間程度で綿の吸収量のキャパをオーバーしてしまい、紐を伝って漏れてしまうことでしょうか。

そもそも膣内に筒状のものを挿入することに抵抗がある方も多いと思います。

長時間放置することによって膣内が不衛生になり、トキシックショック症候群(次項で説明)という病気を引き起こす危険性もあります。

トキシックショック症候群

トキシックショック症候群(以下:TSS)とは敗血症の一種でごく稀な病気ではありますが、男性、女性、子供の誰もがかかる可能性のある病気です。

TSSは黄色ブドウ球菌によって引き起こされ、急な発熱や吐き気、失神に近い症状が出ることもあります。

ここで驚くのがTSSはごく稀な病気でありながら、発症した患者の半数がタンポン使用者であることが研究の結果から分かっています。

タンポン使用とTSSの関連性は明らかになってはいませんが、少なくとも要因があることは示唆されています。(参考:一般社団法人 日本衛生材料工業連合会(JHPIA)HPより)

普段なにげなく使用している生理用品ですが、使い方を誤れば重大な病気にかかる危険性があることを念頭においておきましょう。

関連記事:生理カップがTSS(トキシックショック症候群)を引き起こす!?

 

生理カップ使用時におけるメリット•デメリット

さてこれまで日本で馴染みがあり多くの女性が使い慣れているナプキンやタンポンについて、そのメリットやデメリットをあらためて整理してきました。ではこれから、新しい生理用品「生理カップ」のメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット

(1)長時間使用可能

先にも述べましたが、生理カップは個人差がありますが最大12時間まで連続使用が可能です。量が多い日はもう少し短い時間で付け直す必要がありますが、ナプキンやタンポンよりもはるかに長い時間を安心して過ごすことができるため、確実にトイレに行く回数を減らすことができます。

また、生理カップによるトキシックショック症候群が発症した事例はまだ報告されていないのでその点でも安心して使用できます。

(2)蒸れたりかぶれたりせず快適

生理カップは、膣内にカップを挿入し、膣内で経血を溜める仕組みになっているため、下着の中が蒸れたりかぶれたりする心配がありません。

正しく挿入できれば普段と同じように過ごすことができます。

(3)臭いが気にならない

生理中気になるのが「臭い」という方は多いのではないでしょうか。

臭いはナプキンについた経血が酸化することで発生します。生理カップはカップを外すまで経血が空気に触れることがないので酸化することがありません。したがって臭いを気にせず使うことができます。

(4)長期間使えるため、お財布にも優しく、エコ

正しく洗浄•保管すれば生理カップは最大10年間使用できるといわれています。

毎月ナプキンやタンポン、必要によってはショーツなどを購入し続けることを考えると、お財布にはかなり優しいです。

さらにゴミを出さないため地球環境にもやさしくエコです。

(5)荷物が減る

楽しみにしていた友達との温泉旅行、彼とのデート、海外旅行などなど…大事なイベントに生理が重なってしまった経験は誰もがあると思います。

ただでさえ荷物が多いのに、それに加えて生理用品を過不足なく用意しなくてはいけません。それだけでうんざりしますよね。

しかし生理カップはポーチやカバンのポケットに入れるだけで済み、荷物がかさばりません。移動中や宿泊先で漏れの心配もなく楽しむことができるでしょう。

デメリット

(1)慣れるまでは扱いが難しい

ピンポン球サイズのカップを膣内に挿入することは、正直なところ最初は難しいです。慣れるまでは少し辛抱が必要です。

取れなくなったらどうしようという心配もあると思います。しかし、生理カップはタンポンよりも挿入位置が手前なので怖がることはありません。

慣れた先にはこれまでにない快適さが待っていると信じ、根気強く何度かトライすることをおすすめします。

(2)手が汚れる

トイレで生理カップを取り出す際、どうしても指が汚れてしまいます。自宅ならまだしも外出先のトイレでの処理は慣れるまで難しいです。心配な方はウエットティッシュを用意しておくと良いでしょう。

自宅であればシャワーの時間にカップの洗浄と付け替えを同時におこなってしまってもよいと思います。

(4)初期投資がかかる

生理カップは種類にもよりますが安くても3000円以上はします。ナプキンに比べたらかなり高価な印象を持つでしょう。

しかし今後10年近く使用できると思えば十分に元は取れると思います。

生理カップ使用上の注意点

(1)1日1回は洗浄する

生理期間中、少なくとも1日1回は石けんで洗浄してください。石けんは低刺激性のものをおすすめします。

さらに生理前後には煮沸消毒をして殺菌することでより安全に使用できます。

生理カップの使い方

(2)無理に取ろうとしない

タンポンのように先に紐が付いていないため、取れなくなったらどうしようという心配があると思います。だからといって無理やり取ろうとしないでください。爪で膣内を傷つける危険がありますので注意してください。

排便するときのようにいきんで踏ん張ると、カップのステム(尻尾)部分を確認することができます。

(3)使用前後は手を洗う

カップの挿入•取り外しの際は膣内に指が触れることになります。膣には常在菌による自浄作用はありますが、安心して使用するためにも使用前後は手を洗うことをおすすめします。

まとめ

新たな生理用品「生理カップ」について、その特徴、従来のナプキンやタンポンとの違い、そのメリットとデメリットについて説明してきました。

日本では認知度は低く店頭で手に取れることはまだありませんが、最近ではAmazonなどの通販で簡単に手に入れることができるようになりました。

輸入品がほとんどのため初期投資が思った以上にかかるかもしれませんが、長い目でみれば非常にお得だと思います。

これまで生理が憂鬱でしょうがない、特に蒸れやかぶれなどに悩んでいる方、経血量が多くていつも漏れを心配している方、いろいろなことにアクティブに活動している方はぜひトライしてみてください。

 

まずは、生理カップの特徴、使い方などについて動画をチェックしてみて!

 

生理カップ使用歴約1年の梅つま子さんの「生理が来るのが楽しみに!生理カップの特徴、サイズ、使いやすさを比較してみた使用レポ」もおすすめです。

「容量」「サイズ」をはじめ、「装着しやすさ」「漏れにくさ」「はずしやすさ」についてなど非常に詳しく書かれていますので、生理カップ選びの際にぜひ参考にしてみてください。