生理を快適で心地よく過ごすには、月経カップ+吸水ショーツの組み合わせがベスト
2023.01.24生理ケアを見直すだけで、毎月の生理がより快適になるということで、じわじわとユーザーが増えている月経カップと吸水ショーツ。
それぞれ単体で使うだけでも、ナプキンやタンポンを使っていた日々とはがらりと変わり、その快適さに感動するのですが、さらに一歩、心地よさを追求してみませんか?
そこで、インテグロがおすすめする、それぞれのアイテムのいいとこ取りをした、「月経カップ+吸水ショーツを合わせ技」をご紹介します。
月経カップの特徴
月経カップとは、卵くらいの大きさの医療用シリコーン製のカップで、小さく折りたたんで腟に挿入し、腟内で経血を溜める仕組みの生理用品です。
使い慣れるまでに少し練習が必要ですが、一度慣れてしまえば、ナプキンやタンポンにはないメリットがたくさんあります。
月経カップのメリット
- ナプキン、タンポン、吸水ショーツと比べて容量があるため、長時間モレの不安がない(エヴァカップ、スーパージェニー、ディーバカップは最長12時間使用できる)
- ナプキンや吸水ショーツのように、肌に生理用品が触れないため、蒸れにくくてかぶれにくく、肌にやさしい
- プールや海、お風呂やサウナにも入れる
- くり返し使えるため、生理用品を持ち歩く必要がなく、荷物がかさばらない
- 数年間〜10年ほど使える。ゴミが出ず、環境にやさしい
- 毎月の生理用品の買い足しも不要で、お財布にもやさしい
月経カップの惜しいところ
- 慣れるまでは少し漏れることがあるため、ナプキンやおりものシートを併用することが多い
- 月経カップの容量を超えると漏れることがある(当たり前ですが・・・)
- 経血量が少なくなってくると、うっかり取り出しを忘れることがある(それほど「装着感がない=快適」なのですが)
- 挿入と取り出しが面倒だなと感じるときもある(何もせずそのまま寝てしまいたいときなど)
吸水ショーツの特徴
吸水ショーツとは、吸水性や防水性を備えた生地を何層にも重ね、ショーツ自体が吸収する機能を持っているショーツです。
こちらもナプキンにはないメリットがたくさんあります。
吸水ショーツのメリット
- 普段のショーツと同じように、はくだけでOK
- 生理がはじまりそうな日から、備えとして使用できる
- ナプキンで感じるムレ、ズレ、ニオイ、かぶれなどが生じにくい
- 吸水面がおなか側からおしり側までフルカバー(エヴァウェアはフルカバーですが、ブランドによってはクロッチ部分のみのもあります)なので、寝ているときや、長時間座りっぱなしのときにも安心
- 数年間繰り返し使えるからエコ
吸水ショーツの惜しいところ
- 多い日に一日中はいたままだと、不快なときがある
- 経血がドロッと出たときに、モレる不安がある
- たくさん吸収したショーツを洗うのが面倒に感じることがある
月経カップ+吸水ショーツで生理期間を過ごすと
月経カップと吸水ショーツのそれぞれのメリットと惜しいところをご紹介しましたが、ここからは、カップとショーツのいいとこ取りした、月経カップ+吸水ショーツを組み合わせた生理期間の過ごし方を紹介します。
生理前:「生理がそろそろ始まりそう!」
生理の困った点は、大体の周期は予想できても、始まるタイミングまでは分からないこと。
ナプキンをつけて備える方が多いと思いますが、乾いたナプキンを1日中つけていると、ムレたりスレたりして不快だったり、ほとんど汚れていなくてもゴミになったりして、あまりいい気持ちではないですよね。
一方、月経カップは、経血が出ていることで挿入や取り出しのときに滑りがよくなり快適に使えるものなので、ほとんどのメーカーが生理前に使うことはおすすめしていません。
そこで、生理がきそうな日の備えとして、吸水ショーツのエヴァウェアをはくことをおすすめします。
そうすれば、日中でも就寝時でも、いつ生理が始まっても安心です。
特にエヴァウェアは、普段のショーツと同じような軽いはき心地のため、生理前でも気軽にはくことができます。
月経カップは生理がはじまったらすぐに使えるように、スタンバイしておきましょう!
1日目:「生理がきた!」
生理が始まったら、月経カップを装着します。
(量やタイミングによっては、エヴァウェアだけで過ごすこともできます。)
初日から量が多い傾向にある方は、月経カップにプラスして、エヴァウェアもはいておくと安心です♪
2日目〜3日目:「量が多い…。」
3日目くらいまでの量が多い時期には、エヴァウェアだけで1日中過ごすのはやや不快かもしれません。
また、量が多い方は、月経カップだけで過ごすのもちょっと不安という方もいます。
そんなときは、月経カップとエヴァウェアを併用するのがおすすめ。
万一カップが容量いっぱいになって少し漏れてしまっても、エヴァウェアがキャッチしてくれるので安心です。
この時期は、経血量に合わせて、日中に1〜2回ほどカップをリセットします。
夜も念のため、エヴァウェアを併用すれば、寝ているときのうしろ漏れも安心。
カップの最長使用時間の12時間までなら、漏れを気にすることなく、朝までぐっすり眠れます。
4日目:「ピークが過ぎて、量が減ってきた」
4日目くらいから徐々に量が減ってきて、月経カップの容量だけで大丈夫になったら、カップだけで過ごせるので、普段のショーツをはくことができます。
量が一気に減るタイプの方は、もうカップは使わずに、エヴァウェアだけで過ごす方もいます。
5日目以降:「少量の出血がダラダラと続く…」
月経カップは、生理が終了するときまで使うことができますが、ごく少量の出血がダラダラと続くときは、エヴァウェアだけでも快適に過ごせます。
普段のショーツと変わらないはき心地のエヴァウェアなら、生理が早く終わった気分になれます。
月経カップ+吸水ショーツが最強な理由
こちらは、経血量がふつうの私が生理期間をナプキンだけで過ごした場合と、月経カップ+吸水ショーツの組み合わせで過ごした場合を比較したものです。
ナプキンの交換回数23回だったのが、カップのリセット回数8回と、なんと!約3分の1も減ったことがわかりました。
ここまでトイレにいく回数が減ったら、時間にも心にもかなり余裕が生まれました。
あらためて、この組み合わせが最強な理由をまとめてみました。
- 生理用品を持ち歩く必要がない
- 量が多いときでも、漏れの不安なく安心して過ごせる
- 蒸れやかゆみから解放され、デリケートゾーンがとても快適
- 経血のドロッと出る感覚がない
- ゴミが全く出ないため、どこに行ってもゴミ処理に困らない。環境にもやさしい
- 毎月の生理用品の買い足しが不要。長い目でみればお財布にもやさしい
- トイレに行く回数が減り、時間を有効活用できる
- 旅先や外出先の慣れない環境でも安心
エヴァウェアはこんなときにも便利
月経カップ初心者のときは、装着する位置や角度がズレてしまったり、腟の中で完全に開かせることができなかったりして、隙間から少し漏れてしまうことがあります。
このとき、お守り代わりにエヴァウェアをはいておくと心強いので、月経カップデビューのタイミングで1枚持っておくことをおすすめしています。
カップに使い慣れてからも、先ほどご紹介したとおり、生理期間中にカップとショーツの組み合わせで使えますし、軽い尿もれや、産後の悪露、おりもの対策用としても活用できます。
すでに実践されている方からは、「吸水パッドやおりものシートが不要になった!」「産後に体型が変わっても、エヴァウェアは伸縮性があるので同じものをはけた!」など、喜びの声が寄せられています。
実際に使い始めると、洗い替えとして2〜3枚ほど持っていると便利です。
まとめ
今回は、月経カップ+吸水ショーツを組み合わせた、生理期間の過ごし方を紹介しました。
生理は個人差が大きいものなので、今回の例を参考にしながら、ご自分の生理の傾向や、ライフステージ、ライフスタイルに合わせて、ベストな方法を見つけてみてくださいね!
生理は、つらい、不快、がまんが当たり前ではありません。
新しいことを始めるのは少し勇気がいりますが、アップデートした自分の生理期間を想像しながら、気になるアイテムにぜひトライしてみてください。