月経カップは装着中に違和感はないの?
2024.10.31月経カップを初めて見た方から、「これを腟の中に入れて、違和感はないの?」「痛くないの?」という質問をよくいただきます。
もちろん私もはじめて手に取ったときは、「このサイズのカップを入れて、違和感ゼロなんてうそだ!少しぐらいは違和感があるはず…」と疑っていました。
でも実際に使ってみると、装着していることを忘れるくらい無感覚でおどろきました。
今では取り出しを忘れないように、生理管理アプリ「Oh My Flow」の通知機能を使って管理しているほど、自分の体の一部になっています。
月経カップの違和感がない理由と、違和感があるときの対処法をご紹介します。
月経カップは腟の無感覚ゾーンに装着する
一般的に、腟は入り口から指を入れて第一関節くらいまでは感覚がありますが、そこから先は無感覚ゾーンとなっています。また、腟の入り口は狭いですが、入り口を通過すれば、横に広がりのある空間があります。
そのため、小さく細く折りたたんだカップを挿入して、腟の入口を通過させて、無感覚ゾーンの正しい位置に装着できれば、異物感や違和感はないのです。つけていることも忘れてしまうほどです。
装着後の違和感の原因はなに?
もしカップ装着後に違和感があるという場合は、カップを装着する位置が合っていない可能性があります。
例えば、装着位置が浅いと、腟の入口付近の感覚のあるゾーンとカップが干渉するため、違和感が生じやすいです。
はじめて使うときは正しい位置がわからなかったり、「取れなくなったらどうしよう…」という不安から、つい浅めに装着しがちです。
腟の長さは人差し指の長さくらいしかないうえ、腟の奥にある子宮の入り口は、普段はキュッと閉じているため、それよりも奥にカップが入っていくことはありません。
最初は少し勇気が必要かもしれませんが、腟の無感覚ゾーンまで思い切ってグイッとカップを入れてみましょう。
一方で、奥に入れすぎている場合にも、違和感が生じることがあります。月経カップの装着位置は、タンポンより手前の、腟の入り口近くです。カップをグイグイ奥に挿入している意識のある方は、やや控えめに挿入してみましょう。
正しい位置に装着するコツ
違和感があるときは一度取り出し、位置を調整しながら入れ直してみてください。
適切な装着位置は、カップを装着したあとに指を第一関節まで入れて、指先にステムがチョンと触れるくらいのところ。まずはそれを目標に、挿入の練習をしてみましょう。
腟の長さは個人差があるため、なかなかうまくいかないときは、指で自分の腟の長さをチェックすることをおすすめします。指を入れることで、腟の長さだけでなく角度も把握できます。
カップの折りたたみ方や、挿入する角度を変えることで挿入がスムーズになることもあります。いろいろ試しながら、違和感なくフィットする「自分のベストポジション」を見つけましょう。
ステムが邪魔に感じたらどうすればいい?
カップ本体は違和感のないベストポジションに収まっていても、ステム(先端の尻尾の部分)が腟口付近に当たっていたり、腟の外に出ていたりすると、違和感の原因になります。これは、自分の腟の長さに対して、大きめ、または長めのカップを使っているときに起こりやすいです。
もし何度か使ってみてもステムが邪魔に感じたら、自分に最適な長さにカットすることをおすすめします。
カットする際の注意点は、少しずつ短くしていくこと。
ユーザーの中にはステムを完全にカットして使っている方もいますが、一度カットしてしまったステムは元に戻りません。
調整しながら、邪魔にならない長さにしてみてください。
まずは生理3サイクル使ってみよう
使い始めの時期は、正しい位置が見つけられず、違和感が生じることはよくあります。
しかし、回数を重ねるうちに違和感なくフィットするベストポジションが見つかり、気にならなくなることがほとんどです。
多くのユーザーが、2〜3サイクルほど経験するとコツを掴み、快適に使えるようになっています。気持ちを楽に、3サイクルで使えるようになればOK!
焦らず、自分の身体と向き合う時間を楽しめると、いつの間にかコツをつかみ、快適に過ごすことができると思います。
インテグロでは、月経カップを使うときに知っておきたいことをすべてまとめた書籍「私たちの月経カップ(著:インテグロ代表 神林美帆)」も用意しています。
3サイクルでコツをつかむまでのステップや、よくある質問などを盛り込んでいるので、お守り代わりに持っておくのもおすすめです。
それでもなおうまくいかないときや、困ったことがあったら、カスタマーサポートにお気軽にご相談くださいね。