男からみた男女のパートナーシップと生理の関係 〜生理とPMS(月経前症候群)とは〜
2018.05.06*2024年10月3日更新
今回は、40代男性の私がぜひ男性の皆さんと一緒に共有したい内容について書きたいと思います。
皆さんはパートナーや奥様、彼女、母親、姉妹など自分に近い女性と「生理」について会話したり、生理用品に触れたりすることはありますか?
私には2歳下の妹がおり、最初に生理について意識したのは、妹の初潮のときに家族の食卓で赤飯を食べたときです。私は中学高学年でしたので生理がきたら赤飯を食べるというのはなんとなく知っていましたが、母は何も語らず、父はやけにニコニコしていて、当の妹は居心地が悪いようなイライラした感じで、とても違和感のある時間だったことを覚えています。
その後、私の家庭では母や妹と生理についての話題は一切しなかったですし、トイレの片隅にある扉を決して開けることはせずに生活してきました。
男性が生理用品をプレゼント!?
ところが、先日、友人(女性)の後輩(男性)が月経カップを彼女にプレゼントしたいという話を耳にしました。
男性が女性に生理用品をプレゼントするなんて、今まで私は聞いたことがありませんでした。
ただ、事実として現代の日本の20代半ばの男子の会話なのです。
私はこの話を聞いたときに、少しおどろくと同時に、これはもしかしたら、男女のパートナーシップにおける難しい課題を乗り越える新たな幕開けを象徴しているのではないかと考えました。今まで男子禁制とされてきた生理というトピックについて、男女の間でオープンに会話できるようになることで、男女の関係をより良好にするのではないかという期待です。
そもそも生理って何?
男性の皆さん、生理のことをどこまで理解していますか?
私も長い間女性の生理について深く考えたことはなかったですし、女性のイライラする姿を見て「どうせ生理だろう」と思っていたごく一般的な男性のひとりでした。今思えば全くの無知だったと思います。
生理など女性の体に関する話をすること自体恥ずかしいうえ、女性からとやかく言われるくらいなら蓋を閉めておこうと考え、その結果、女性の体や生理について正しく理解する機会はないままこの年齢まで過ごしてきてしまいました。
おそらく多くの男性が同じではないでしょうか。
女性は生まれ持って卵巣の中に卵胞のもとを約200万個も持っています。
思春期に子宮や卵巣が成熟してくると、女性ホルモンの働きによって一定のサイクルで、妊娠に必要な成熟した卵胞が、毎月ひとつずつ排出されるようになります。これが排卵です。
受精卵を育てる部屋にあたる子宮は、排卵時に子宮の内側にある子宮内膜を厚く膨らませて、受精卵を受け止める準備(さしずめ、赤ちゃんが住めるベッドを作る)を行います。生理前になると子宮内膜は約1cmの大きさになりますが、卵子が受精しなかった場合、いらなくなったベッドである内膜は壊され溶けて血液といっしょにはがれて体外に排出されます。この経血が「生理」なのです。
つまり、女性は、女性ホルモンの働きによって毎月赤ちゃんが宿るベッドのような状態を準備して、妊娠しなかった場合には生理という形でそれを捨てて、また次の妊娠の可能性に備えて新たなベッドを作るということを約38年もの間繰り返しているのです。
回数にすると、平均的な女性で465回の生理を経験します。
それを時間にすると生理の状態がなんと7年近くになるとあると言われています。
女性は、男性にそのことをほとんど感じさせずに絶え間ない努力を行っているのです。
男性はそのことを知るだけでも、女性に感謝の気持ちといたわりの気持ちが湧いてくるはずです。
PMS(月経前症候群)とは
PMS(月経前症候群)とは、生理の3〜10日位前から起こるイライラや肌あれなどの気持ちや体の不調で、生理が来ると症状が弱まり、やがて消えていくものです。
変動するふたつの女性ホルモンが影響して、PMSを引き起しているといわれています。
多くの女性が生理の前になんらかのPMSの症状を抱えているといわれていますが、女性のイライラの原因は生理だけではありません。
実は、以下のようなことがPMSの症状を重くしているそうです。
・ストレス
急な環境の変化、ハードワークによる緊張状態が続いたとき、家庭や職場に悩んでいるときなど
・性格・考え方
律儀で真面目、几帳面で完璧主義、負けず嫌いで自分に厳しいなどの性格
・食生活・嗜好品
タバコを吸う、お酒を飲む、栄養バランスの悪い食生活
・自律神経・体力の低下
風邪や病気で免疫力が低下しているとき、自律神経が乱れているとき
まとめ
私は過去に離婚を経験しているのですが、今まで家庭で女性がイライラしていると、全て生理のせいだと自分のいいように決めつけていたと思います。
PMSのことを理解してからは、たとえイライラの発端がPMSであったとしても、その根底にある一番の原因は、実はパートナーである男性が家庭を顧みずに仕事に没頭して、お互い向き合うことなく奥さんの気持ちや体のことを知ろうとしないことなのではないかと考えるようになりました。
そこで、私は女性の生理のつらさや悩みを本気で知りたいと思い、何か男の自分でも体験できることはないかと妻に相談した結果、思い切って生理ナプキンを試してみることになりました。
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参考: