生理カップって、本当に漏れないの??検証してみた

2018.08.09

ナプキンやタンポンに代わる第3の生理用品として最近日本でも徐々にユーザーが増えている生理カップですが、その生理カップが他の生理用品と大きく異なるポイントに「経血の漏れにくさ」が挙げられます。

透明の生理カップとピンクの背景

ナプキンやタンポンは特殊な素材によって出てくる経血を吸収する特徴がありますが、生理カップは医療用シリコーン製の鈴型カップを折り曲げた状態で直接膣内に挿入し、そのカップ内に経血を溜めていくという仕組みになっています。

折りたたんだカップを膣内に挿入した後、カップを開かせますが、きちんと挿入ができていれば密着するので経血が漏れにくく、ナプキンがズレて漏れてしまった時のように下着や洋服を汚す心配がありません。

今回、生理カップを使い始めたけどまだ少し半信半疑という方、気になっているけどまだ使うかどうか迷っている方のために、生理カップが漏れにくいということを実際に検証していきます。

そして、そのなかで

・カップ挿入時のコツ

・カップ挿入後の注意点

・カップを外した後の取り扱い

などの使い方のポイントも合わせてご紹介していきます。

カップの取り扱いに苦戦している方はぜひ参考にしてみてください。

 

生理カップの経血の漏れにくさを検証

では生理カップを膣内に挿入後、膣内ではどのようになっているのか、カップがどのように経血をキャッチするのかを検証してみます。

さすがにリアルな体では検証できないので、今回は家にある物を使ってみました。

それではその様子をご紹介します。

 

用意するもの

①生理カップ(エヴァカップスーパージェニー):2サイズ(スモール・ラージ)ずつ4個

4種類の生理カップ

黄緑と赤の生理カップ

エヴァカップ(赤:スモール、黄緑:ラージ)

生理カップ「スーパージェニー」

スーパージェニー(青:スモール、透明:ラージ)

②色付き水(色水):水に食紅をまぜ、さらに経血に近くするために片栗粉でとろみを付けました。

経血を再現する

③軽量カップ・軽量スプーン

計量カップ

④グラス:生理カップがちょうどハマるサイズ。今回はこれを膣に見立てます。

腟に見立てたコップ

 

検証① エヴァカップ(スモール)の場合

ではまずはエヴァカップのスモールサイズで検証します。

カップの容量30mlと同量の色水をグラスに入れます。

生理カップ検証開始

通常だと先端(ステム)が下になるように挿入しますが、今回は色水がこぼれてしまうので逆向きで挿入します。

カップの折りたたみ方はパンチダウンホールドで、ステムがグラスから出るか出ないかというところまで折りたたんだカップを挿入します。

パンチダウンフォールドでの挿入

挿入後は手をカップから離して、カップとグラスを密着させます。

きちんと開かない場合は、すでに密着している部分を再度へこまして空気穴から空気を抜き、うまく全体が密着するようにします。

挿入完了です。

装着完了

ではこのグラスをかたむけてみます。

この経血に見立てた色水をすべてキャッチできるのでしょうか?

生理カップ

月経カップ

月経カップ

完全に逆さまにしました。

光の加減で漏れているように見えますが、最後の写真のステムの部分を見るとわかるように、色水は垂れていません。

このまましばらく逆さまにしていましたが、結局漏れることはありませんでした。

 

検証② スーパージェニー(スモールサイズ)の場合

では、同じスモールサイズでも、エヴァカップよりもやや容量の多いスーパージェニーに同じように試してみましょう。

スーパージェニーの容量32mlと同量の色水をグラスに入れました。

青い月経カップと経血

では挿入します。

挿入する月経カップ

カップをなるべく小さくコンパクトに折りたたむのがスムーズに挿入させるコツです。

カップを内側に折り込むパンチダウンホールドは先が細く尖るので膣に挿入しやすく、かつ折り込んだ部分が勢いよく開くのでおすすめです。

ではこちらもひっくり返してみます。

漏れない生理カップ

漏れない月経カップ

しっかりカップの8〜9分目まで色水を溜めることができました。

エヴァカップと同様に、1滴も漏れることはありませんでした。

この写真では、ステム(尻尾)がグラスから出ていますが、実際に使用する際は、膣口からステムは出ません。

指を入れたらステムに触れるくらいの位置に装着するのが正しいです。

 

検証③ エヴァカップ(ラージサイズ)の場合

では次にエヴァカップのラージサイズを検証していきます。

生理カップ「エヴァカップ」

エヴァカップのラージサイズの容量37mlと同量の色水をグラスに入れました。

やはりスモールと比べて、ラージは一気に容量が増える印象があります。

ラージサイズの生理カップ

先ほどご紹介したパンチダウンホールドは折るとこのような形になります。

持ち方も普段カップを挿入するときと同じにしているので、参考にしてみてください。

月経カップの挿入方法

なるべくギリギリまで折りたたんだ形を崩さないように、挿入するのがコツです。

カップが開き、密着が確認できたのでひっくり返していきます。

生理カップの実験

月経カップは漏れない

漏れなく全てキャッチできました。

月経カップの中身を捨てる

取り出してみるとこのような感じです。

カップの9分目くらいまで溜まっています。

実際には、このようにカップを取り出したら中身はトイレやお風呂の排水溝に流します。

トイレでカップを空にする場合には、中身をこぼしてしまうと洋服を汚してしまう危険があるので、できる限り足は大きく開き、その間からゆっくりと取り出しそっと流すようにしましょう。

 

検証④ スーパージェニー(ラージサイズ)の場合

では最後に、もっとも容量があるスーパージェニーのラージサイズの検証をします。

透明のスーパージェニー

スーパージェニーのラージサイズの容量41.6mlと同様の色水をグラスに入れました。

このサイズも使い慣れている筆者も、実際にこの容量を入れてみると「こんなにたくさん溜められるの??」とあらためて驚きました。

月経カップ「スーパージェニー」ラージサイズ

膣内でカップを開かせようとする際、なかなか一発で成功させるのは難しいです。(使い始めたばかりの頃は特に。)

うまく開かないと写真のように、つぶれた状態になります。

見てわかるように、カップが斜めになり完全に開いていないと、この隙間から経血が漏れ出てしまうので、膣内でカップを開かせることがとても重要になります。

ゆがみのある月経カップは漏れる

完全に開いていない場合には、カップを指でつぶして空気穴から空気を抜いたり、カップを軽く回してみたりしてください。

そのうちにパコっとハマる感覚があると思いますので、それで挿入完了です。

生理カップの横から見た図

ではひっくり返していきます。

カップにたまっていく経血

月経カップに経血がたまるのがわかる

見事に1滴も漏れることなくカップに収まりました。

カップが透明なのでよく見えると思います。

 

検証結果

今回の検証から、カップを正しく装着できれば、カップの容量いっぱいの経血(色水)を漏れることなくキャッチできることがわかりました。

正しく装着するコツは、挿入するときにカップをしっかりと開かせて膣壁と密着させることが重要です。

最後に、今回使用したカップのそれぞれの容量を並べみるとこのようになります。

生理カップの種類と経血量の違い

左から、エヴァカップ スモール、スーパージェニー スモール、エヴァカップ ラージ、スーパージェニー ラージ。

使用したグラスではあまり変わらないように見えますが、それでもラージサイズになると一気に容量が増える印象です。

生理カップを使用することで、経血漏れの悩みを解消されるほかにも、自分の経血量を把握することができます。

いつも生理で経血漏れに悩んでいるという方、経血量の多さに悩んでいるという方は、ぜひこの機会に生理カップを試してみませんか?

生理カップのサイズの選び方等については過去の記事を参考にしてみてください。

 

参考記事

生理カップにはサイズがある。初めての生理カップのサイズの選び方とは?

あなたは過少月経?過多月経?ひと目で分かる経血量の違い

もしかしたら過多月経かも?! 自分の経血量を知る方法

インテグロ株式会社  生理ケア&生理カップアドバイザー

1990年東京生まれ。筑波大学体育専門学群 卒業、中高保健体育教員免許取得。筑波大学人間総合科学研究科体育学専攻 博士前期課程 修了。

小さいときから身体を動かすことが好き。3歳から水泳を始め、約18年間競泳選手として活躍。大学院在学中は、スポーツを通じた国際協力としてNGOにてカンボジアの小学校の体育科教育の普及に携わる。また、日本では小学生から大人までの幅広い年齢層に水泳の指導を行う。

2017年生理カップと出会い、生理中の過ごし方や生理に対する捉え方が大きく変わり、生理カップを通じて女性がより快適で自由に過ごせるように、社会や家庭でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになる。世界中の数十種類もの生理カップを試してきた経験から、生理カップの選び方や使い方、経血量やライフスタイルに合わせた生理ケアについて、アドバイスを行ったり、ワークショップを開催したりしている。

現在、女性の体や性教育、妊娠・出産・子育てについてより専門的な知識を身につけるため、一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会(代表理事:丸の内の森レディースクリニック 院長 宋美玄先生)主催「これだけは知っておきたい」講座を受講中。