生理中のサイクリングどうしてる?ロードバイク女子が抱える3つの「れる」問題とおすすめの生理用品とは
2019.10.05*2023年10月6日更新
ここ数年、女性たちの間でも人気が高まっているロードバイク。
女性向けのバイクやウエアなどのアイテムを販売するブランドも出てきており、注目されています。
しかし、そんなロードバイク女子たちにとっての心配ごとは、生理中のサイクリングについて。
サイクリングに限らず、スポーツをする女性たちにとって、生理中のスポーツ活動には課題が多いですが、長時間サドルにまたがって、脚を大きく動かし続けなければならないロードバイク女子の生理事情は、特に深刻です。
だからこそ、ロードバイクの練習会やイベント、大会などに生理がかぶってしまった場合にはあきらめるか否か、とても悩むのではないでしょうか?
今回は、ロードバイク女子が抱える生理中の憂鬱な3つの問題に注目してみました。そして、その問題を解決し、生理中でも安心してサイクリングするためのとっておきの生理用品をご紹介します。
ウェアの下には何も履かないのが常識
ロードバイクを乗る際に身につけるウェアは「レーパン(正式名称:レーサーパンツ)」と呼ばれ、競泳用水着のようにピタッと脚に張りつくタイプです。
下着なしで履くことで最大の力を発揮できるように開発されているため、なんと、レーパンの下には何も履かないのが常識だそうです。
しかし、生理中に何も身につけないで過ごすのは不可能ですよね。
下着にナプキンをつけ、その上にレーパンを履いて走行しても、もちろん問題はありません。
しかし、普段から下着なしの走行に慣れていると、ナプキンをつけてのロードバイクは不快感が強く、乗り心地が悪くなり、せっかくのサイクリングを楽しめなくなりそうです。
現在、生理ケアの主流となっているナプキンは、ロードバイク女子には適さないということがわかりますよね。
それでは生理中のサイクリングの問題点について、もう少し詳しくみていきましょう。
生理中のサイクリング 3つの「れる」問題
① もれる
生理中のサイクリングでもっとも困るのが経血の「漏れ」。
何らかの対策をしなければ、経血は直接レーパンに染みこんでいきます。
ナプキンをつけるなどの対策が必要ですが、そもそも下着を身につけずに直接レーパンを履いているロードバイク女子にとっては、生理中にナプキンをつけてサドルにまたがるのは非常に不快なこと。
それに、長時間ペダルをこぎ続ければ、その分ナプキンはズレやすく、経血漏れもしやすくなります。
さらに、独特のカサカサ音や、ナプキンの形がウエアに浮いてしまうことで周囲の目が気になったり、サイクリングに集中できなくなった結果、転倒や接触などの危険も考えられます。
タンポンであれば、ナプキンのズレ問題は解消できますが、タンポンも容量がいっぱいになれば紐をつたって経血は漏れてしまいます。
② すれる
レーパンをそのまま履くもうひとつの理由は、下着やウェアと皮膚の摩擦による「すれ」を防ぐため。
サイクリング中は、何時間もサドルと股がこすれあう状態になるため、サイクリング女子にとって「股ずれ」は避けられない問題です。
サイクリングによる股ずれは、我慢し続けると肌のただれが悪化して、手術をしなければならないほど深刻な問題となることもあるそうです。
普段の走行でもすれやすい状況なのに、それにナプキンが加わったら…と、想像するだけで痛くなってきますよね。
症状が悪化してしまった人にとっては、タンポンの紐でさえも耐えがたい痛みになることもあります。
ロードバイク女子にとって、できる限りレーパンの下には何も履きたくないというのが切実な願いだということがわかります。
③ むれる
レーパンには吸汗速乾性に優れた素材が使用されています。
しかし、それでも長時間サドルにまたがった状態で身体を動かしていれば、デリケートゾーンはどうしても蒸れやすい環境になります。
サイクリング中に、皮膚とナプキンがペタペタするのは非常に不快ですし、「むれ」と「すれ」が重なることで、肌がかぶれやすくなります。
肌荒れやかゆみの問題が生ずることも。
さらに、何時間もナプキンを取り替えることができなければ雑菌が繁殖し、嫌な臭いも発生します。
特に蒸し暑い季節の蒸れ問題はかなり深刻ですね。
ロードバイク女子に超おすすめの生理用品
① 月経カップ
生理中のサイクリングにおける3つの問題点である「もれる」「すれる」「むれる」を取り上げ、現在の生理ケアの主流となっているナプキンやタンポンが、ロードバイク女子にとっては多くの課題を残していることがわかりました。
そこでおすすめしたいのが、ナプキンやタンポンの代わりとなる新しい生理用品、「月経カップ」です。
月経カップとは、人体に安全な医療用シリコーン製のつり鐘型のカップを腟に挿入し、そのカップに経血を溜めるものです。
腟に密着したカップであるため、正しく入れれば漏れることがありません。
スモールサイズでも、タンポン約3本分の経血を溜めることができるため、長時間の走行でも安心してサイクリングに集中できます。
また、月経カップは、本体からステム(カップの先端)まですべてが腟内におさまるので、ナプキンやタンポンの紐のように、皮膚との摩擦によってすれたり蒸れたりということがありません。
実際に、カップを使用しはじめてからナプキンかぶれなどの肌トラブルが軽減したという声が多く届いています。
このように、月経カップは、サイクリングの3つの「れる」問題の、「もれる」「すれる」「むれる」を全て解決してくれるのです。
最初は挿入と取り出しに少し練習が必要ですが、カップの折り方や入れるときの角度など、自分なりのやりやすい方法を発見してしまえば、生理中でも快適にサイクリングを楽しめることができます。
同時に、使いはじめのころは時間をみながら、どのくらいでカップがいっぱいになるのか、様子を見てみてください。自分にとって最適の交換のタイミングについても、2〜3クール使用し続けることで自然と身についてきます。
使い方に慣れて、交換までの時間が分かるようになれば、逆算してサイクリングを楽しむことができますね!
月経カップは事前に慣れておく必要があるため、今後のスケジュールが決まっている場合には、余裕を持って練習をしておくことをおすすめします。
② 吸水ショーツ「エヴァウェア」
経血量が多くて、月経カップだけでは経血漏れが心配な場合には、吸水ショーツ「エヴァウェア」と併用するのがおすすめです。
月経カップを併用して1枚履いておくだけで、万一、長時間の走行中にカップがいっぱいになってしまってもウェアまで汚すことがないので安心です。
さいごに
今回は、女性たちの間で人気が高まってきているロードバイクに注目し、生理中でも快適にサイクリングができる新しい生理用品をご紹介しました。
月経カップは以前に比べると、日本でもAmazonや楽天などで簡単に手に入れられるようになったものの、日本ではまだ少数派です。
しかし、海外のロードバイク女子たちの間では、月経カップは生理期間中のマストアイテムになりつつあるようです。
これまで使ったことのない生理用品を使ってみるという最初のハードルを越えるのに少し勇気がいりますが、それを乗り越えることができれば、今まで憂鬱だった生理中のサイクリングでも快適に楽しめるようになるのではないでしょうか。
ぜひまずは試してみてくださいね!
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