生理カップが開かない!生理カップをスムーズに開かせる3つのコツ

2019.02.14

タンポンやナプキンに替わる新しい選択肢の生理カップ(月経カップ)

昨年くらいから、日本でもユーザーが徐々に増えてきています。

ユーザーが増えるにつれて、カップの選び方や使い方についてのさまざまな質問をいただくようになりました。

今回は、特にビギナーの方々から多くいただくお問い合わせトップ5に入る「挿入後にカップが開かない」というお悩みを取り上げて、カップ使用歴1年半の筆者がアドバイスしたいと思います。

 

膣内でカップをスムーズに開かせる3つのコツ

挿入してもカップが完全に開かずにゆがんだままでは、膣の壁とカップが密着しないため、経血漏れや違和感の原因となります。

カップが膣内でうまく開かない、または開いた感じがしない、というお悩みを解決するコツは、挿入の段階ごとに3つあります。

① 挿入前:カップの折り方

② 挿入時:挿入の向きと位置

③ 挿入後:装着位置の微調整

この3つそれぞれの段階でコツをつかむことがポイントです。

挿入前の動作も影響するの?と思ったかもしれませんが、実はどの動作もカップを快適に使用するためには重要なのです。

では段階ごとにひとつひとつみていきましょう。

 

① 挿入前:カップの折り方

生理カップは、カップのブランドによって、カップ本体やリムのやわらかさや弾力性などが違うため、おすすめの折り方も違います。

エヴァカップスーパージェニーに適している折り方は以下の3種類です。

最初は指の力がけっこう必要です。ギュっとつまんでその状態を保持してください。

1:C フォールド

月経カップの使い方

2:セブンフォールド

月経カップの使い方

3:パンチダウンフォールド

月経カップの使い方

折り方には好みがあると思いますので、まず一通りの折り方で挿入してみて、自分でやりやすいなと思う方法を見つけてください。

筆者は「パンチダウンフォールド」派です。

ほかの2つと異なり、リムを内側に折り込むので一見難しそうに見えるかもしれませんが、この折り方は挿入する先端が細くなるので挿入しやすいのが特徴です。

上手に折ることができれば先端がタンポンと同じくらいの細さになります。

また、折りたたんだカップが元に戻ろうとする力を使うことで内側に折られたリムが勢いよく開くという特徴もあります。(詳しい方法はのちほどご説明しますね。)

3つの折り方どれも試したけど、どれがしっくりくるか分からないという場合には、ぜひパンチダウンフォールドのやり方をマスターしてみてください。

 

② 挿入時:挿入の向きと位置

<実際にいただいた質問>

色々な折り方を試しましたが、なかなか開いてくれず折りたたまれたままでした。30分ほど格闘しなんとか開いてくれたのですが。位置が悪かったのでしょうか?(浅いのか深いのか)

 

こちらの質問の解決策は、カップが開きやすい位置に挿入することです。

最初のポイントは「挿入の向き」です。

膣はまっすぐ真上に向かっているわけではなく後傾しているため、折りたたんだカップは斜め後ろ(お尻の方向)へ挿入します。

間違った方向に無理にグイグイと上へ挿入しようとすると、なかなか入っていかなかったり、痛みが生じたりするので、正しい挿入位置までたどり着けません。

タンポンを使ったことがある方であれば問題ないはずですが、タンポンを使ったことがない方は、まずは膣の向きを把握することが必要ですね。

挿入の向きを確認したら、次のポイントは「挿入の位置」です。

折りたたんだカップは親指と人差し指(または中指)で保持しながら、深呼吸とともにスルっと入れてみてください。

どこまで入れれば良いのだろう…と不安になりますが、目安は人差し指の第二関節くらいまで。

ここで躊躇してしまうと挿入位置が正しい位置よりも手前になってしまい、カップが開かない原因となるので思い切ってそこまで入れてみましょう。

第二関節の部分まで挿入したことを確認しても、指はまだ離さないでくださいね。

ここからもう一押しします。

カップを持ったまま、中指(または人差し指)でクイっと最後の一押しをして、ここで初めてカップから指を離しましょう。

指を離すタイミングが早すぎると、カップが下がってきて違和感の原因になるので、この一押しが重要です。

これで挿入は完了です。

関連記事:買ったけど、入らなかった!そんなときも、生理カップをあきらめないで。リラックスしていれるための3つの工夫。

 

③ 挿入後:装着位置の微調整

<実際にいただいた質問>

かすかに漏れると言うか経血が滲み出る感じです。かすかに隙間が出来ているのかなと思うのですが…。この程度の漏れは普通なのでしょうか?

 

このようなお悩みを解決するためには、挿入後はカップを完全に開かせるための微調整が必要です。

トイレでおこなう場合は便座から少しだけお尻を上げ、カップを扱う手とは逆の手を膝の上にのせた状態で、程よい中腰の姿勢になりましょう。

一度、排便時のようにいきむとカップが下がってくるので、その状態で微調整するのがやりやすいと思います。

カップを完全に開かせるための微調整の方法は以下の4つです。

① カップの下のほうを、指でなぞってゆがみがないか確認する。(指は少し入れるだけで十分です)

② カップの下のほう(ステムの付け根近辺)を、何箇所かを軽くポコポコ押してみる。

③ カップの根元(ステム の付け根)をつまんで、左右に少し回転(半回転くらい)させる。

④ ステムを持って小刻みに上下に軽く引いたり押したりする。

①〜③のポイントは、カップ本体の根元をつまんでおこなうことです。

月経カップ

カップの上部には小さな空気穴が空いていて、カップの内側の空気を外側に逃がすことでカップが開き、膣の壁と密着する仕組みになっています。

「内側の空気を穴から出す!」というイメージで実践してみてください。

そのうちに、うまくいくとパコっとカップが開く感覚が得られます。

その後、いきみを解除してスッと立ちあがってみましょう。カップが元の位置に戻ります。

それでも心配な場合には、最終確認としてもう一度ステムを軽く引っ張ってみてください。

うまく開いていれば、引っ張っても動かず下がりません。

関連記事:生理カップ選びに役立つ!生理カップのデザインと機能を徹底解説

 

番外編:パンチダウンフォールド派の筆者がおすすめする裏ワザ

パンチダウンフォールドの形で挿入したあと(カップはまだ折りたたまれている状態)に、内側に折り込んでいない方のカップの面を、折り込んでいる面に向かって親指と中指(または親指と人差指)で押してみてください。

すると、折り込まれていたリムの部分が徐々に外側に押されて、自然にパコっ!と開きます。

そのあとは、微調整①〜④を一通り確認します。

まとめ

生理カップが膣内の正しい位置できちんと開けば、経血が漏れることはほぼありません。

違和感があったり、経血が漏れてきたりする場合は、カップが完全に開いていない可能性が高いです。

初回からうまくいく方もいますが、通常はコツをつかむまでに何回か練習です。

ほとんどの方が、2〜3サイクル使っていくうちに、徐々にコツをつかんでいますので、1回目の生理でうまく使えなかったからといって決してあきらめないでくださいね。

筆者が世界中のさまざまな生理カップを試した経験上、一見初心者向けに見えるとても小さくて非常にやわらかいカップは、膣内できちんと開かなかったり漏れたりする傾向があります。

もしご使用中のカップが3サイクルくらい使ってみても、どうしてもうまく開かなかったり漏れが続くようでしたら、思い切って別のカップに替えてみてもよいと思います。

自分に合った生理カップを探したり、使い方を習得したりする過程は、自分の体を知る過程でもあるような気がします。

「生理の日ももっと快適に過ごしたい!」「新しい生理ケアにチャレンジしてみよう!」と、せっかく決心して手に入れた生理カップです。

焦らずのんびりとした気持ちで、その過程を楽しみながら付き合っていけるといいですよね。

関連記事:生理カップを使用しはじめたころ直面する問題点とその解決法をご紹介!入れ方編

インテグロ株式会社 アソシエイトディレクター・生理アドバイザー

1990年東京都生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻、博士前期課程修了(研究分野:体育史スポーツ人類学)。在学中、カンボジアにてスポーツ指導や小学校体育科教育の普及にも従事。

3歳から水泳を始め、高校3年時に全国高校総体400m個人メドレー第3位。約18年間の競技生活を経て引退後、競泳選手として生理と向き合ってきた経験と、途上国生活で満足する生理用品に出会えず苦労した経験から、生理について他者と情報共有することや、生理用品の重要性を感じました。そして生理カップとの出会いをきっかけに、女性がより快適で自由に過ごせるように、そして分野問わず国内外でアクティブに活躍する女性たちをサポートしたいと思うようになりました。日本ではまだまだタブーとされている生理や女性の体についてもっとオープンに話せるような環境をつくっていきたいです。

・愛用の生理カップ:スーパージェニーのスモール(ブルー)

・愛用のサニタリーショーツ :ステインフリーのビキニ(ピンクドッツ)