#私とサウナと月経カップ【松田純子さん】サウナ好きの女性にとって、月経カップはまさに革命!

インテグロ×サウナラボの国際女性デー企画「#私とサウナと月経カップ」。

サウナが好きな女性たちに、月経カップを知ってほしい!とサウナと月経カップにまつわるエピソードを集めました。

今回は、シラカバなどの枝葉を束ねた「ウィスク」を用いてサウナで行うリラクゼーショントリートメント「ウィスキング」の施術師、ウィスキングマイスターの松田純子さんのお話を伺いました。

ウィスキングを多くの女性に体験してほしい!

サウナラボのウィスキングマイスターウィスキングとは、バルト三国のリトアニアやラトビア中心の文化で、施術者がサウナ室の中で行う、植物や天然由来の力・モノだけを使用して心身をととのえる行為です。蒸気によって植物の成分が高まり、まるで森林浴をしているようなひとときを過ごしていただけます。私は「ウィスキングマイスター」という施術者として、ウィスキングを日本に広める活動をしています。

ウィスキングを詳しく知りたい方はこちら

「サウナはカラカラで熱くて我慢しなくちゃいけない場所」だと思っている女性はまだまだ多くて苦手意識を持っている方もいるのではないかと思います。ウィスキングでは、蒸気を浴びて体をやさしくあたためるという、サウナ本来のよさを味わえると同時に、ウィスキングマイスターがサウナに入る時間や水分補給、休憩も含めてナビゲートするため、サウナの入り口としてもおすすめなんです。なんといってもサウナ室に広がる植物の香りは格別です。普段ご自宅でアロマオイルなどを使ってリラックスする時間を作っている女性の方にはぜひ一度体験していただきたいですね。

4年前に美容師として転職活動をしていたころ、本場のサウナに行ってみたい!と、「サウナ大使タナカカツキさんと行く本場フィンランドサウナ旅」に申し込みました。そこでおどろいたのが、参加者の20名のうち女性は私1人しかいなかったこと!この経験があったからこそ、一人でも多くの女性にサウナやウィスキングのよさを広めていきたいと思うようになりました。

ツアーで行ったフィンランドのサウナでは、当たり前のようにサウナ室の中に白樺をはじめとする植物があり、サウナの中での植物の使い方を教わりました。フィンランドでは植物を自分自身で体に押し当てたり、なでたりしながらあたためるセルフウィスキングが主流で、リトアニアやラトビアのようにマイスターに施術してもらうウィスキングを体験することはできなかったのですが、植物とサウナの関係にとても興味を持ち、日本に戻って施術者としてトレーニングを始めました。

美容師もウィスキングマイスターも、どちらも人に施術をする仕事。お客様に気持ちよくなっていただくことが私のやりがいです。美容師としての施術では1日が終わると体が疲れきって、それをリセットするためにサウナに通うことが必要でした。でも、ウィスキングでは施術をすることを通して、サウナと植物の力で自分自身の体と心も回復させてもらえるなと感じています。ウィスキングの施術は私自身にとって欠かせないものになりました。

サウナラボのウィスキングプログラム「サウナリトリート」

↑ サウナラボのウィスキングプログラム「サウナリトリート」のイメージ写真

サウナは自分のメンテナンス

美容師を専業でやっていたころは、立ち仕事のため、一日の終わりには毎日足がパンパンにむくんでいました。「むくみにサウナと水風呂が効くんじゃないか」とサウナを知ったのが始まりです。特に女性は水風呂が苦手な方が多いと思うのですが、私も同じで水風呂に入るまでにはハードルがありました。

夫がサウナにハマったのをきっかけに、水風呂のよさを自分も味わってみたい!と自宅のお風呂で、お風呂に浸かっては膝下から足先まで水シャワーを浴びる…を繰り返す、足元だけ温冷交代浴というプチトレーニングを始めてみました。そして水の冷たさに慣れてから近くの銭湯で水風呂デビューをした夜、体がポカポカになってすごくよく眠れたんですよね。朝起きると体がだるいなと思いながら出勤していたのが、だんだんと軽く感じるようになっていたことにおどろきました!そこからだいたい週2回くらいはサウナに行って自分の体を調整することが私のルーティンになりました。

月経カップは水風呂と同じ!!

私は冷え性で生理痛が重く、鎮痛剤を飲まないと仕事できないぐらいしんどかった時期もありましたが、サウナで生理周期がくる前には、サウナでしっかり体を温めておくことですごく楽になってきました。サウナを生活のルーティンに組み込んだ自分の中の唯一の問題は、生理の期間中、1週間まるまるサウナに行けないということでした。夫がラジオで生理の話の特集を聞いて「月経カップっていうのがあるんだって」と教えてくれたのがきっかけで購入を決めました。

手元に届いたカップを見ると、思ったよりも大きくて本当に使えるのかなと不安になったことを覚えています。勇気を出してなんとか入れることはできたけど、取り出すときがものすごく大変で!手は血まみれになるし、無理やり取り出したら痛くて。うまくいかなくてそれっきり、半年ぐらい放置していたんですよ。

あるとき、月経カップを使っている友だちが「ナプキンみたいに蒸れないし、もう使う前には戻れない」と月経カップのよさを語っていて、もう一度挑戦してみようかなと思うようになりました。サウナの水風呂も最初は冷たくてつらいと思っていたけど、実際に入り方とよさを知れば、もう水風呂がない世界には戻れない。きっと月経カップも同じはず…!

「取り出すときはへこませて空気を入れてから出してあげるとスムーズに出るよ」などと友だちから細かくアドバイスをもらいながら、2〜3周期繰り返していたらだんだん慣れてきて、違和感なく使えるように。ついにサウナにも行けるようになりました!実は私、説明書を読まないタイプなので、月経カップは取り出しにコツが必要なことを知らなかっただけでした。

「サ旅」をするときも、月経カップを使うまでは1ヶ月のうち3週間だけしか選択肢がなかったのが、今は気にせずスケジュールを立てられるようになって本当にうれしいです。私のように生理期間は「サウナに行けない1週間」だとあきらめていた女性にとって、月経カップは、まさに革命だと思います!

月経カップ エヴァカップ スモールとラージ

↑ 松田さんが使用したエヴァカップのスモール(左)とラージ(右)

「エヴァカップ」のスモールを使っていたのですが、今回は大きいサイズのラージを試してみました。慣れていたので、サイズを変えても何の抵抗もなく使用できました。美容師の仕事中は長時間トイレに行けないことも多いので、量が多い日は途中で大丈夫かなと気になってしまうこともありましたが、容量が大きい分、その心配がなくなって快適です。その日の量に合わせてサイズを選ぶこともできますね。

サウナと月経カップのセルフケアで、心までご機嫌に

若いころは生理の量が多くて血の塊が出ることもあったんですが、ナプキンにくるんで見えなくして捨ててしまうのが当たり前でした。月経カップを使って、生理がやっと自分のものになったという気がします。特に慣れないうちは自分の手に経血がついたりとかするんですけど「でも、これも自分だよな」と思えるようになりました。年齢とともに経血の色に変化があることや、日数とともにこんな風に経血量が変化していくんだとか、自分の体の状態をダイレクトに知ることができる。サウナで自分の体について知った感覚と似ていますね。

私はサウナと出会って、自分の体が快適になると心までご機嫌になることを知りました。自分がご機嫌でいると、家庭でも職場でも周りを元気にできる。だから私はいつもご機嫌でいたいんです。サウナや月経カップを通じて自分の体を知ることは、自分をご機嫌にするためのセルフケアのひとつだと思っています。

松田純子さん・プロフィール

ウィスキングマイスター兼美容師。リトアニアウィスキングを習得し、ウィスキングメニューの開発や監修などを手掛ける。

 

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【 取材・執筆 協力 】

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