#私とサウナと月経カップ 【岩田リョウコさん】 月経カップで、もっと人生が楽になる!

インテグロ×サウナラボの国際女性デー企画「#私とサウナと月経カップ」。

サウナが好きな女性たちに、月経カップを知ってほしい!とサウナと月経カップにまつわるエピソードを集めました。

今回お話を伺ったのは、サウナ好きの文筆家・イラストレーターの岩田リョウコさんです。

サウナ好きの文筆家・イラストレーターの岩田リョウコさん

サウナに出会って人生が180度変わった!

私はアメリカに10年以上住んでいました。外務省専門調査員として在シアトル総領事館で働いていました。アメリカで『Coffee Gives Me Superpowers』を出版したことをきっかけに、自著のプロモーションのために久しぶりに日本に帰ってきて、はじめは2ヶ月滞在する予定だったのが、サウナにハマってしまい…春がきて夏がきてもうこれは日本に住めるかもと、思い切ってアメリカの車や家を処分して日本に帰ってきました。

今は執筆など好きなことを仕事にして、自由な時間に働いていますが、アメリカでは外務省に勤めていたので、毎日スーツを着て決まった時間に働いて、上司に従って自分の裁量だけで仕事ができない環境で働いていました。現在は真逆で、自分が決めて、自分のしたいことをしています。多分ずっとやりたかったことというか、反動ですよね(笑)。組織に入るとしがらみもあるし、女性は働いていたら男性と同じように仕事をするために女性特有の悩みがあったりしますよね。

サウナ好きの岩田リョウコさん

ーー 岩田さんの著書のタイトルにもあるように、凝り固まっていた自分の中の「こうあるべき」を脱ぎ捨てて、心や身体を軽くしてくれるのがサウナのよさですよね。

そんなサウナ好きの岩田さんが月経カップに出会ったのは10年前!

2013年にアメリカで初めて「ディーバカップ」という月経カップを購入しました。当時はまだアメリカでも売っていなくて、ネットでカナダから購入しました。年末に久しぶりにアメリカに行ったら、スーパーや薬局でも月経カップが売られるようになって、この10年で変わったなと思いました。

当時、ニュースでアフリカの貧困地域で生理用品がない思春期の女の子たちのためにナプキンの代わりに月経カップを配布しているのを見て、存在を知りました。1度月経カップを購入すれば、長く使うことできるって素晴らしいなと思って、自分でも使ってみたいと思いました。

周りで使っている人もいなくて、友達と一緒に買って試したんですけど、初回は挿入がうまくできなくて手が血まみれになったりして(笑)。初めは難しかったですが、2、3周期試すうちに、ちゃんとハマる感覚がつかめて慣れました。

今では友達の誕生日プレゼントに月経カップをプレゼントしたりして、かなり布教しています!今回使用した「スーパージェニー」は表面がツルッとしていて出し入れがとってもスムーズです。

岩田リョウコさんが使用中のディーバカップとスーパージェニー

↑ はじめての月経カップとして使用した「ディーバカップ」(左)、今回使用した「スーパージェニー」(右)

月経カップで何が変わった?

私は初めて生理になったころから、ずっとタンポンを使用していました。タンポンだと、アプリケーターのゴミが出ることがすごく嫌でした。タンポンを使用していたので、月経カップを挿入することに抵抗はなかったんですが、それでも最初はびっくりしました。ビデオで曲げ方とかレクチャーを見ながらどうやったらうまくできるのか試行錯誤して…。コツをつかんだら本当に簡単です!

月経カップに出会ってから10年、一度もタンポンもナプキンも使っていなくて、先月アメリカに行った際に、たまたま月経カップを持っていなくて10年ぶりにタンポンとナプキンを買いに行ったんですけど、こんなにめんどくさかったんだなと思って(笑)。

まず生理用品を買いに行く手間も嫌、持ち歩くのも嫌だし、ゴミが出ること自体も嫌で。かばんの中からコソコソ出してポケットに隠してコソコソしなきゃいけないし、友達の家に泊まったときにゴミを出さないようにくるんでポケットに入れて自分のバッグに入れて持ち帰って捨てるっていう…。本当に10年ぶりにこのストレスを思い出して、もっと月経カップを広げなきゃって思いました。

タンポンだと漏れるかもしれないっていうのも一番心配です。仕事柄サウナで撮影があって、どうしてもサウナに入らなきゃいけないこともあるんですが、月経カップだと生理中ってことも忘れてしまうくらい快適です。

ちょっとサウナに行ってきます  岩田リョウコさん著書

生理中にこそ、サウナに行きたいときもある。

生理中にこそサウナに行きたいときってありますよね。身体が冷えるし、むくむし、血行が悪くなりがちな時期なので、長時間じゃなくても、さっとサウナに入りたいときがあります。月経カップを使用していると「今日は生理だから行けないや」っていうこともなくてありがたいです。私たちみたいにサウナに行くとか、運動したりプールに行く人たちにとって、月経カップはライフハック。本当にだまされたと思って使ってみてほしいですね。

みんな同じ悩みを持っているのに、生理の話になると隠したがる。『ちょっとサウナ行ってきます』の本の中で、女性の身体の話を絶対に書きたいなと思っていました。私は生理がすごく重いので、頭痛や腹痛で本当に憂鬱な1週間。でも、毎月生理を乗り越えていかなきゃいけないですよね。

それが月経カップのおかげで少し楽になってゴミも出ない。毎月くる生理のストレスを少しでも減らすために、ぜひ使ってみてほしいです。さらに、生理中でも迷わずサウナに行けるようになったら、生理期間をもっと心地よく過ごせると思うんです。

大好きなサウナでくつろぐ岩田リョウコさん

ーー 月経カップもサウナの出会いと似ていますよね。ひとりではじめる人は少なくて、だれか信頼する人に勧められることで試してみようと思える。月経カップもサウナのように広がっていくといいなと思います。

岩田リョウコさん・プロフィール

文筆家、イラストレーター。アメリカ在住中に出版したコーヒー本『COFFEE GIVES ME SUPERPOWERS』が全米ベストセラーに。世界5ヵ国で翻訳出版されている。サウナ愛好家でサウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ。著書に『週末フィンランド ちょっと疲れたら1番近いヨーロッパへ』(大和書房)、『エンジョイ!クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』(KADOKAWA)、『コーヒーがないと生きていけない! 毎日がちょっとだけ変わる楽しみ方』(大和書房)、『HAVE A GOOD SAUNA! 休日ふらりとサウナ旅』(いろは出版)がある。

 

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